俺に嘘つくのはいいけどよ、自分には嘘つくなよ。。。

去年の10月1日、私は友人の紹介でKちゃんに出逢った。

私は別に彼女をつくる目的ではなく普通に友達が欲しかっただけだけど、Kちゃんの方は彼氏が欲しかったとのこと。


自分で言うのもなんだが、彼女は直感力や洞察力に長けており、私が只者ではないと初見で見抜いたとのこと。

普段だったら自分から聞かない連絡先も自分から私に聞き、私とのやりとりが始まった。


Kちゃんは人生に行き詰まっており、何度も何度も同じパターンで失敗して悩んできたとのこと。

自分一人では乗り越えられないから、こうやって私にサポートして欲しいとのことだった。


で、私自身過去にオンラインサロンでサポートしてきて出来るけれど、教えることに興味がないことに気づいてやめた。

だから、当初は別にお金を取るつもりがなかったし、実際に無料で教えてきた。友達として。


そして、出会ってすぐに、彼女は私のことが好きになってくれた。別に彼女自身から言われたわけではない。

私にはちょっとした霊的感覚があり、彼女が私をどれぐらい好きなのかという程度まで私には把握できた。

けど、私からは何も言わない。どうこうするつもりもなかったし、おそらく彼女自身からも怖くて言ってこないことも感じていたから。

決して自惚れてるわけではない。ただただ、困っている彼女に何かしら出来たら良いかなとは想っていただけだ。



去年の10月からあっという間に8ヶ月が経った。

以前、私のサロンにいたメンバーさんから連絡が来て、本気で困ってるからサポートして欲しい的なことを言ってきた。

で、特にお金の話をせずにサポートすることが決まった。

まあ、内容がシビアな内容だったから、それが解決するまでサポートして終わりでいいかな的な感覚だった。


しかしそれから1ヶ月。

その元メンバーさんが、

「お金をお支払いしたいのですが」

と言ってきてくれた。私は少し悩んだけど、いただけるならいただきますということで、毎月1万円いただくことにした。

そうなると、Kちゃんに無料でやるわけにはいかない。


私はKちゃんにお金の話をした。すると、

「だったらもういい。友達だと思っていたのに。」


と返ってきた。少し予想はしてたけれど、やはりダメか。

私は少し粘ってみた。なぜなら、私と離れたら、Kちゃんがその時に取り掛かっていた課題を超えるのは難しいと感じたからだ。


出来ないとは言わない。

けど、今まで自分一人で乗り越えられなかった課題を私と伴走してやっとここまで来たのに、月に1万円さえも払えないのかとガックシきた。


彼女は自分を愛することや自分と向き合うことよりも、「友達はこうあるべき」というプライドやこだわりを捨てられなかったのだ。

私もしぶしぶ最後に助け舟を出して、それでダメなら終わりにしようと考え言った。

「分かった。もういいよ。お金もいらない。今までどおり、友達として無料でサポートする。」

しかし、彼女は一度言った手前、折れなかった。いや、もうプライドがそうせざるを得なくなっていた。


私にはKちゃんが後悔するのが見えてたし、何より自分に嘘ついてることもわかった。


本当はもっとサポート受けたいんだろう?

本当は自分をもっと愛したいんだろう?


それでも彼女は自分のこだわりを手放す勇気が持てなかったのだ。

とはいえ、9ヶ月間、彼女は相当頑張った。普通では逃げ出したくなることにも散々向き合って、彼女なりに自信がついたことは私も嬉しく想う。


なかなか出来ることじゃない。


それでも、


それでもよ?




俺に嘘つくのはいいけどよ、自分には嘘つくなよ。。。



それから1ヶ月ぐらい経った日のこと、彼女がまた前を向いて生きていっている感覚が私に伝わってきた。

9ヶ月という短い期間だったけど、たくさん頑張ってくれてありがとう。


Kちゃんを含め、Kちゃんに似たような方々に平和で幸せな日々が続きますように。

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