深津流AI術[テキスト編]

当コラムは『堀江貴文のブログでは言えない話』で連載している内容を週遅れで転載しています

先週に引き続き、AI界隈のトップランナーである深津貴之さんから教わったAIに関する知見を共有してみたいと思います。今回は「文章を書かせることはAIに代替できるのか?」という話を書いてみました。

生成AIは文字起こしなどを既にある程度代替できるレベルになっていますし、ましてやすでにある文章の要約や箇条書きのような無機質な文章を作るのは超得意です。

でも、このコラムのように自分の考えている意見やら主張などを、自分の代わりにAIに書かせることはできるのかなとふと思ったのですね。

深津さんの結論としては、「現時点ではAIに文章を書かせるのは非効率であり、人間が書くほうが圧倒的に早い」というものでした。

この「非効率」というところが面白くて、実際に深津さんはプロンプトを駆使して何千文字かの文章をAIと協力して執筆する実験をし、結果的にそれなりの文章をAIに書かせることはできたらしいのですね。つまりやろうと思えばAIに自分が思うことを書かせることは可能なのです。

ただ問題なのは、かかった時間。完成までに約2時間を要したらしいのですが、同じような内容の文章を深津さん自身が執筆した場合、30分程度で完成させることができるらしいのです。

プロンプトの達人の深津さんでさえそれくらいの時間を要してしまうのであれば、普通の人であればさらに時間がかかってしまうはず。つまり、相当文章が書けない人でもない限り、AIに文章を書かせるのは非効率ってことになります。

文章というものは、映像や画像とは異なり一字一句の言い回しやニュアンスが非常に重要なツールです。何度も指示をAIに出して細かい修正を加えるよりも、自分でサッと書いたほうが早い人のほうが多いのは当然です。だからAIに文章を書かせることは一応できるものの、かなり非効率なのですね。

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