レベニューシェアの本質的ななにか

当コラムは『堀江貴文のブログでは言えない話』で連載している内容を週遅れで転載しています

 自分が仕事で心掛けていることのひとつに「はじめに相手からあまり奪おうとしない」というのがあります。これを意識する理由は、堀江さんから学んだ「レベニューシェア」の原理と効果を今までの経験から感じているからです。
 レベニューシェアとは収益を分配する仕組みのことで、収益が増えたらそのぶん分配される量も多くなることから収益面での手法として見られがちです。
 でも、収益の面よりも、むしろ相手との信頼を築く上で重要な要素になると考えていたりします。

 例えば、自分は著者から書籍編集の依頼を受けたりします。その際に「いくらでやってもらえますか? 高いですよね?」と聞かれることがあります。過去の仕事で堀江さんとかひろゆきさん、夏野さん、最近ではヒカルさんなどの書籍を担当していたこともあるので、「きっと高額なのだろう」と思われているのかもしれません。
 もちろんここで少し高めに金額を提示して、リスクゼロで請け負うこともできます。でも、それをやると「自分だけ得して相手に損させてしまう可能性」もある。というのも、書籍は印税収入なので、書籍が売れなかった場合、自分に印税よりも高い額を支払うと相手は赤字になってしまうからです。

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