夏野さんから学んだ外してはいけない2つのポイント

当コラムは『堀江貴文のブログでは言えない話』で連載している内容を週遅れで転載しています

 先週末に無事終わりを迎えた『BOSF23』。準備期間が少ないなかで集客などの問題もありましたが、蓋を開けてみたらスタッフを含め約4000人が会場に集まり大盛況でした。
 そんななか自分は裏方としていろいろ動いていまして、通信インフラやらライブ配信、写真撮影などの役割を担っていたのですが、突如会場に向けて協賛各社のアナウンスをしてほしいという依頼が舞い込んできました。
 現場はいろんなことが起きる場所。それもギリギリまで策を練る堀江さんですから、突如として新しいことを実施するパターンもあって、それに臨機応変に対応する必要があるわけですね。
 もちろん、1人では出来ないこともあるので指示を出す必要があったりするのですが、そこでの指示がざっくり過ぎると結構困ったりします。というのも、アナウンスを依頼された際に自分に渡されたのは「協賛のアナウンス、お願いします」という言葉と、WEBで公開されていた協賛各社のPRテキストでした。
 指示のまま動けば、渡されたテキストを読むだけでOKです。ただ、そのテキストを見るとPRテキストらしく「今すぐ〇〇へ急げ!」とか「GO GO! 〇〇」みたいなキャッチコピーに近いものが残っていて、話し言葉としては不自然なものが多かったのですね。
 とはいえ、自分はアナウンスのプロでもないので、台本のまま読めば良いと思うのが普通。ただ、違和感を覚えた文章を声に出して読むのが恥ずかしかったので、「これの目的は何? このまま読まなきゃいけないものですか? 伝えたい趣旨が同じならOK?」と聞いたのですね。すると、このテキストは急遽アナウンスが決まったことで既存のテキストを急ぎリライトしたものなので、趣旨が同じなら語感は変えて良いとの回答。結果、自分で原稿を直して話し言葉にしたのですね。

 こんな感じで、方針や目的などを伝えていないまま指示を相手に伝えると、その指示をもとに動く人が混乱したり、後々問題が生じたりすることがあったりします。

ここから先は

1,511字
この記事のみ ¥ 500

活動費として使用させていただきます