見出し画像

全宇宙の自分を見た後に思うこと

エブリシング・エブリウェア・オールアットワンス通称エブエブ(EEAAO)、見たよ~!

というか気付いたら前回投稿してからすごい時間経ってる……びっくりしちゃった……元気です!(よかったね)

アカデミー賞7部門受賞だって!すごいね~どんな映画なんだろ?
とマジで何にも前情報無しで見に行きました。

ほんとは「マジックマイク」か「金の国水の国」見に行こうと思ってたんだけど、ツイッタ~でとりあえずどれ観たらいいと思う?って聞いたらぶっちぎりでEEAAOだったから……。

結論から申し上げますと、すっごいおもしろかったです。
何度見ても新しい発見がありそう……。

※以下ネタバレになる可能性があるので、映画見てから読んでね!大した話しないけど!



マルチバースとかパラレルワールドとかの視覚化がうまいな……って思って観てたんだけど、存在し得た可能性の話が映画になって、それが賞まで取るって、時代は変わったなあとなんだかすごく感じました。

例えばホモフォビアの人でも、どこかの平行世界では自分自身が同性を愛しているかもしれないし、レイシストでどこかの国を蔑んで差別している人はどこかの宇宙では差別される側でつらい思いをしているかもしれない。

本当は全部がつながっていて、すべての人もつながっているんだよ。あなたの親指が、故意に小指を切り落とそうとすることはないでしょう?元はあなた自身につながっていて、痛いと知っているもんね。

というようなことを、信頼している先生に教えてもらったとき、そうかもね~と思ったけれどハッキリ腑には落ちていなかったことが、EEAAOで視覚化されている感じがして、おお~と思ったのよね。

それはそれとして
「君は何かを始めては挫折してきた。存在する全宇宙の最低の状態にある存在だ!だからこそ特別だ!」
みたいなことを主人公が夫(別ユニバースの)から言われるシーンがなんか刺さっちゃった。

でも逆に考えたら、あのときああしてたらどうなってたんだろう、と考え得る可能性のすべては並行世界として存在しているとしたら、それは救いにもなるなと思いました。

どこかの世界では私はAと結婚してまた浮気されて離婚調停でへとへとになってるけどそのかわりに心が強くなってるかもしれないし、Bと結婚して子供もできて幸せに暮らしてるかもしれないし、
海外でバリバリ仕事してキラキラしてるかもしれないし、
地元で適当なアルバイトで食いつなぎながら鬱々と暮らしてるかもしれないし……

ともあれ、どこかの宇宙では私が最善の結末をつかみ取っているのかもと思うと、何かいいよね。私の分まで夢叶えてくれてありがとね、みたいな気持ちになる。

でも、もっとすごいのは、そういうの全部見たあとでもやっぱ今の自分がいいな、って思わせてくれるのがEEAAOだったってところです。

見てる間はカンフーヤッホー!だし、ジャンプのトリガーが変なことすることだから皆奇行に走りまくりですごい笑ってたんだけど、
家族の話とか、移民としてアメリカで生きるってどういうことかとか、LGBTQA+と家族の関りとか、そういうのも詰まってて、見終えてからじわじわいろいろなことを考えさせられてます。

あと映像的にもすごかった。デカいスクリーンで見てよかった。

そんな感じ~!

最近ボーンズアンドオールも見ておもしろかったのでその感想も書きたかったけど日が経って感動を忘れ始めちゃった。
今年は映画とか舞台とかいっぱい見に行きたいなーと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?