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Saims通信 vol.5

今回も引き続き、オープンチャット「Saims」にお寄せいただいた質問を書いていきたいと思います✨


Q45. 直近に借入して、返済をしていない業者を手続きに含めることはできるか?

A. 可能ですがリスクを伴います。
任意整理を依頼した場合、返済回数を極端に少なく指定されたり、すぐに訴訟されるリスクがあります。
破産手続では詐術による信用取引(破産する前提で借入する、返済するつもりなく借入をする)とされ、免責不許可事由に該当するリスクがあります。
個人再生手続では、多くの人が小規模個人再生を選択しますが、債権者の同意が必要であるところ、反対意見を出されるリスクがあります。

Q46. 虚偽の申告をして、作った借金があるが、破産手続きは可能か?

A. 可能です。
免責不許可事由に該当し、詐欺行為に該当する可能性がありますが、顕在化することは少ないです。また、弁護士に依頼後「債権者にこれ以上に害を与えないこと、嘘や隠し事をしない、手続きに真摯に協力する」の3つを徹底すれば、仮に免責不許可事由があったとしても、大半は免責が許可されています。

Q47. メルペイに介入するとメルカリは使えなくなりますか?

A. メルカリも利用できなくなる可能性は高いです。
メルカリとメルペイの利用規約を確認したところ、グループ内で情報を共有すること、ユーザーの利用停止、取消の項目に債務整理に関する項目が記載されており、利用できなくなる可能性は高いです。過去に利用停止になった方が問い合わせたが、理由は明示されなかったみたいです。

Q48. 弁護士に依頼したら破産手続きは始まるのか?

A. 弁護士に依頼しても破産手続きは開始されません。
破産手続きを依頼したときに大きく変わることは「自身が支払不能状態であることを認識したこと」「債権者に支払不能であることを知らせたこと」です。実際の破産手続きは裁判所に申立てを行い、裁判所が要件を満たしたと判断したときに破産手続開始決定と呼ばれる決定が出ると破産手続きが正式に始まります。

Q49. 依頼したけど、やっぱりカードを使い続けたい、他の問題が出る可能性がある(メルカードの任意整理を依頼したがメルカリを使いたいので手続きを辞めたい)時はどうしたらいいか?

A. すぐに依頼している弁護士に連絡して「受任通知の撤回」をしてもらいましょう。
弁護士は依頼を受けると債権者に対して介入したことを知らせる受任通知を発送します。これが債権者に到達すると返済を停止して、依頼者への連絡を停止したり、信用情報機関への登録をします。これを受任通知が到達しなかった頃の状態に戻す作業ですが残念ながらすべてを元に戻すことはできないので、カードが使えるようになるかならないかはその会社次第になってしまいます。結局カードが使えなければ、改めて、弁護士に受任通知を送ってもらいましょう。

Q50. 返済していなかったら、口座を差し押さえられました。この場合、債権者に問い合わせて分割にすることは難しいでしょうか?

A. 可能だと思います。
もちろん、それまでの取引経過にもよりますが、裁判や差押えが始まっていても債権者と話し合い交渉することは可能です。条件は普通の任意整理と変わらず和解できることもよくあるので、弁護士等に相談してもいいと思います。

Q51. 弁護士から破産申立に関する面談をするとなったとき、どんなことをするのか?

A. 最新の財産状況や債務増加の経緯について聞かれると思います。
主に申立書作成のため、財産状況や生活状況に関して確認したり、申立後のスケジュールの説明をすると思います。また、提出した資料の中で不明な点があれば、確認されると思います。

Q52. 家計収支はいつまで提出が必要か?

A. 手続きを依頼してから終了まで毎月提出します。
家計収支は過去の月を振り返って作成することは、ほぼ不可能であることや管財人や裁判所によっては、手続終了まで提出を求めることや申立の3ヶ月以上前の収支の提出を求められることもあります。

Q53. 自己破産をする前後に家族から入出金があるのは不利になるか?

A. 不利にはならないが、家族に管財人の調査が及ぶことがあります。
家族のみならず、個人名からの入出金がある場合、まず貸し借りがないかを検討します。お金を貸している場合は、請求権を財産に計上し、管財人がその相手に請求することがあります。また、借りている場合は、債権者として手続きに含めることになります。
次に援助であれば、それを明らかにしなくてはいけません。援助を受けている場合には、相手の方に返済不要の援助であることを一筆もらう必要があります。また、援助をしている場合、その援助の必要性と相当性(なぜそれを援助する必要があり、その金額が適正なのか?そもそも、その人が援助することが適当なのか)を検討することになります。
最後に偏波弁済の可能性です。その入出金が弁護士介入後の返済だった場合は、他の債権者に返済せず、その相手にだけ特別に返済していたので、不公平がうまれるため、その特別に返済した金額を管財人に支払い各社への配当に充てなくてはいけなくなります。

Q54. 任意整理を依頼できない理由はありますか?

A. ほとんどありません。
任意整理は話し合いによる解決ですから、折り合いが付けば問題ありません。
しかし、あまりにも利用期間が短い、返済していないと、和解内容が厳しくなりますので、何回か貸し借りを繰り返すことをオススメします。

余談(おすすめの弁護士)

おすすめできる弁護士の基準
・合理的で理性的な判断をする傾向が強い
・グレーゾーンのグレーの濃淡を考えている
・程よい緊張感と距離感がある

おすすめしない弁護士の基準
・感情的な判断が多い
・白か黒かでを考えがち
・緊張感がなく、距離感が近い

私が債務整理を教えてもらったことがあっておすすめできる弁護士なので、悩んでいる方は相談してみてください😊

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