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【ヘルニア戦記第一話】腰椎椎間板ヘルニア 救急車で運ばれる直前の夏

とある飲食店の店長をしている山崎さん(仮名)のエピソード

山崎さんは、仕事前に1時間弱マラソンをし、それから店頭に立つというのが習慣になっていました。体力には自信があり。

初夏

仕事が終わると、足腰に違和感。家に帰ると立ってられず、なおかつ座ってもいられず、横になることが増えていきました。そんな日々が続くようになり、仕事前のマラソンは中止。仕事後以外、仕事前から足腰に違和感が出るようになる。歩行困難になってしまいました。何とかお店には出ていましたが、歩行困難なので、なるべく歩かないようにし、立っているか座っているか。仕事は無理をせず、自宅では横になる要していたのですが、なかなか良くならず、仕事への行き帰りの徒歩が辛いので、杖を購入。杖をついて出勤するようになったそうです。

特に違和感があったのは、足。右足の甲や薬指の付け根あたり。見た目は左右同じに見えるのですが、感覚では右足が腫れているような違和感。

その腫れた感覚、歩行困難。お店に立つのが非常に辛くなり、山崎さんは病院へ行きます。

先生に症状を伝え、レントゲンを撮ったのですが、異常なし。数日経ち、再び病院へ。

「腰回りと右足のMRIを撮ってください」と話したそうですが、「MRIで撮るのは、1箇所だけです」と言われたそうです。その時、別日になっても違和感のある腰と足の2箇所を撮っておけば良かったと山崎さんは言っていました。病院の先生も違和感ある2箇所を撮っておきましょう、と対応してくれれば、あんな苦しい思いをしなかったのにと言う山崎さん。

後悔先に立たず

腫れた感覚があり、杖がないと歩くのが困難な右足の甲あたりのMRIを撮ることにしました。結果。特に異常はない。。

仕事と自宅では安静の日々が続きます。

初秋

仕事に行く準備をしていたところ。山崎さんはズボンを履こうと思ったら、腰に激痛が走り、そのまま倒れ、立ち上がることができなくなりました。痛みが尋常じゃなく、首と両腕以外は動かすことができなくなる。激痛で1mmも動かせなくなったそうです。唯一動く腕。携帯電話で119番に電話。救急車が家に来て救急隊員に運んでもらい救急車へ乗車し、近くの病院に。

救急で運ばれた病院は、以前、レントゲンとMRIを撮った病院の系列。過去のカルテがある。救急に対応した先生は、ヘルニアの担当の人がいなかったらしく、レントゲンを撮る話をされたそうですが、「最近レントゲンを撮っているし、足のMRIも撮っている。だから、腰のMRIを撮ってください」と伝えました。しかし、MRIは予約が必要で、直ぐには撮れない。なので、筋肉注射を打って、MRIの予約をして、一旦帰宅と言う話になったそうです。筋肉注射なんて打ちたくない。なので、坐薬をもらい、自ら校門に入れて、救急患者が待機するベッドで休んでいました。その日は、お店には出れない。電話もしづらい環境なので、オーナーにメールで状況を連絡。数時間経ったが、状態を起こすことすらできない状況が続き、山崎さんは筋肉注射を打ってもらうことにします。筋肉注射を打ってしばらくすると状態を起こすことができるようになり、看護師の手伝いを受けてコルセットを巻き、立ち上がりました。夏の頃に味わっていた歩行困難の比にならないくらい歩くのが大変な状況。しかし、ずっとベッドで寝てても埒が明かないので、気合で帰路につきます。病院玄関まで自立で歩き、タクシーを呼んでもらい自宅へ。

山崎さんの地獄は、これから更にヒートアップしていくのでした。

つづく

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周りで起きた椎間板ヘルニアのエピソードをまとめます。人物や病院は特定されないようにします。読み物として少し着色しながら、椎間板ヘルニアとは…

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