味よし酒よし居心地よし 博多区美野島「酒とおでんとツキふたつ」
博多区美野島「長浜御殿住吉店」で、ラーメン屋酒。おでんと餃子でサクッと飲んでラーメンで〆るのさ!とウキウキ向かっていると、おや?こんなところにおでん屋さん??
トルティーヤ風肉味噌がのった豚骨ラーメンが旨い「ブラボーラーメン」の隣に「酒とおでんとツキふたつ」。なにせおでん好き。かつ、店頭のプロパンガス二本の昭和感にも惹かれ、ふらり入店。
カウンター席のみ6席ほどの小ぢんまりした店内。奥高くに置かれた小型テレビにはホークスのナイターがかかっている。むくつけきオヤヂでも寛げる小料理屋感。
メニューはおでんが20種ほどに、ヨコワの刺身とポテサラのみ。至って潔いメニューもググッと我がツボ。食べたいおでんをアレコレと、ポテサラと、瓶ビールは嬉しいサッポロ赤星をお願いする。
まず配されたのは大根と厚揚げ。大根にはとろろ昆布、厚揚げにはアサツキが添えられ、カラシは別皿に供される、丹精な仕上がり。キュンっとダシのきいたツユの旨みを存分に含んだサクっと大根と、ぷるり厚揚げに誘われて、早々に瓶ビールから日本酒ぬる燗にスイッチ。
次に供された「ふんわり玉子のポテトサラダ」は、その姿に目が皿。トロトロ玉子の下に隠れたポテサラにはおでん玉子のザク切りが忍ばせてあり、タマゴとポテトの味わい波状攻撃が悦楽。
注文が入ってから仕上げる春菊やトマト、京生麩はもちろん、よく煮込まれたモチヤワ牛タンなど、全てが小皿で一品ずつ供されるオペレーションも味のうち。「酒とおでん」を唄うだけあって、十旭日や会津娘の純米酒など、おでんと相性抜群の酒が楽しめる。
なんでも若き店主は数々の飲食店で研鑽を積み、中央区大名「餃子のラスベガス」を最後に独立を決意、自分が最もやりたかったおでん酒場を、なんと昨日オープンされたばかりなのだとか。もとは年配の女性店主が営む小料理屋を居抜きで借りたとかで、店内の雰囲気や、料理が盛られる器の侘びた感が居心地抜群。
午後5時から営業で、ここ1ヶ月は無休で営業した後、定休日を決めるとの事。いやはや我がツボな店にあたったなぁとシアワセ一杯。腹一杯。
酒とおでんとツキふたつ
福岡県福岡市博多区住吉5丁目18ー10
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