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へのへの山&麺散歩 〜山梨・富士山①元祖みうらうどん〜

山梨県富士吉田市

 山梨と静岡の2県に跨りそびえ立つ富士山の、山梨側の麓に位置する富士吉田市。wikipediaによると「農業に不向きな土地柄であることから、古くは雑穀栽培のほか富士裾野傾斜地に流れる流水を利用した水掛麦と呼ばれる独特の麦作を行い、ほうとうをはじめ粉食料理が日常食であった。(中略)ハレの日の食事として振舞われるうどんは現在でも市内の結婚披露宴等で振る舞われるほか、観光食としても位置付けられており、「吉田のうどん」と呼ばれている。」

元祖みうらうどん

 人口およそ4万8千人の富士吉田市には、50店ほどうどん店が営業しているが、食べログで人気ナンバーワンの「みうらうどん」。午前10時からの営業前から地元客が訪れる人気店。メニューはかけうどんが肉、わかめ、月見など6〜7種に、つけうどんが肉と肉なしの2種。

肉つけうどん

 「吉田のうどん」の特徴は日本一硬いと言われる太打ちうどんと、醤油に加えて味噌も使うスメに、具の馬肉と茹でキャベツ。ゴマ・山椒・唐辛子などを混ぜ合わせて作った薬味「すりだね」で味変を楽しむ。

つけ汁には馬肉がひそむ

 富士吉田市観光ガイドによると「昭和初期、富士吉田の中心産業は繊維業で、下吉田地区の半数以上の世帯が繊維業を営んでいるほど栄えていました。その家庭では、織物の機械を動かす女性が昼食の準備で作業が止まらないように、また、織物を扱う女性の手が荒れないように、男性が昼食にうどんをつくるようになったといわれています。男性たちは腹持ちの良いうどんを作ろうと力強くうどんを練るため、歯ごたえ・コシのあるうどんが主流になったそうです。」

 吉田のうどん初体験は2009年。その時の感動そのままの、ゴリゴリと小麦香る太打ちうどんと、ほのかに薫る味噌の甘みがクセになるつけ汁と馬肉の旨味と、豊かな旨味をシャキッとリセットしてくれる茹でキャベツ。いやはや楽し旨いぞ、吉田のうどん。


元祖みうらうどん
〒403-0004 山梨県富士吉田市下吉田1丁目22−5

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