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への里山麺散歩 〜讃岐の里山とうどん① がもううどん〜

 旅のきっかけは、じゃらんポイント。4千円分ものポイントの有効期限が4月末?!そりゃ使わな損々と、讃岐でうどん&里山散歩を楽しみたいっ。

 なにせ先週は関東を里山散歩してかなり散財した。なので今回はケチケチ節約旅。4月19日からの2泊3日で移動はマイカー。初日はなるべく一般道を移動。途中、広島市西区で煮たホルモンが乗ったご当地うどん「でんがくうどん」を啜り、福山市へ。「スーパー銭湯ゆらら」で入浴後、中国自動車道にのり、高速道路料金の深夜割を利用すべく、道口PAで車中泊。

 二日目、午前6時半に出発し、瀬戸大橋を渡り、香川県の坂出ICで一般道におり、朝うどんを啜るべく「がもううどん」へ20年ぶりに再訪する。

 香川県坂出市の老舗「がもううどん」。1993年に発刊された讃岐うどんファンのバイブル「恐るべきさぬきうどん」の第1巻に収録され、第3巻では10軒の「総合S級指定店」の一軒に指定された名店である。

 午前7時半、「がもううどん」に着く。周りは田んぼと住宅。チュンチュンとスズメがさえずる長閑な立地で、しかも開店までまだ1時間あるのだが、店頭には既に先客が1名。どうやら地元のご常連のようで、遅れて来られたご常連と世間話をされながら開店を待っている。そして午前8時をまわると、今度は旅行者らしき客が続々と訪れ、店頭に20名ほどの列が出来た8時15分、開店時間より15分早く開店。

 営業オペレーションは讃岐うどん王道のセルフスタイル。茹で釜前のカウンターで、温か冷から温かいうどんを選び受け取り、具の「あげ」を事前申告して精算。横のカウンターの天ぷらコーナーより「あげ」を受け取り、背後のスメのコーナーで、温か冷から温かいスメを選びドンブリへと注げば「きつねうどん」の出来上がり。

 こじんまりした店内には8名ほど掛けられそうなテーブルがひとつあるが、混雑で落ち着かないし天気も良いしと店頭の台座でいただく。もちっと解けるうどんに、気持ち甘めのスメに、噛んだ瞬間にジュワッと甘い煮汁が口中へ広がる大判の三角あげ。母性感じる柔らかな優しい滋味に元気をいただく。

 あぁ旨いな、やっぱり朝うどんは「がもううどん」で正解だったなぁと啜りつつ、ふと視線を上げると、向かいの台座に、件の遅れて来られたご常連。うどんを啜りつつ、啜り終える直前で噛み切り、ドンブリへ落ちた短いうどんを箸で摘んで、地面へ投げる。すると、待ってましたとばかりスズメが寄ってきて、それを啄む。おそらくこれが彼の方の日常なのだろう。だからスズメが多く居るのか。


がもううどん
香川県坂出市加茂町420−1

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