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初めてピザをテイクアウトしてみた件

去年から都市部に出張すると夜はたいてい晩御飯難民になることが多い。7時半にラストオーダー、8時には閉店ガラガラとなるからだ。

何か適当な店はないかとキャナルシティの中を迷いながらウロウロしていたら、あっという間に7時半になってしまった。あぁ今夜もコンビニごはんか、、と諦めかけていたところ、シェイキーズのテイクアウトウィーク元気応援キャンペーン、ピザシングルサイズ500円!のPOPが目に入ってきた。

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そうだ!温かい出来立てピザを持ち帰りホテルの部屋でまったりしよう。初めてのテイクアウトにチャレンジすることにした。

接客してくれたのは、おそらくこの店でバイトを始めたばかりの若い女の子だった。オーダー用のメニューを渡されたので、美味しそうに見えた一番上のスペシャル的な1000円のピザを注文した。

すると何故か、そのバイトの女の子は厨房にいるベテランらしき先輩バイトの所に相談に行ってしまった。

暫くして私の前に帰ってくると、「こちらのメニューは、テイクアウト応援にはならないけれどよろしいでしょうか? レギュラータイプなら500円になります」という内容のレコメンドをかなり長い時間をかけて話してくれた。

美味しくて温かいピザが持ち帰られるのなら1000円でも別に問題はないんだけど、せっかくそんな風に言ってくれるのなら…と、テイクアウト割引対応のピザにオーダーを変更することにした。

「じゃあレギュラーのベジタブルピザにサラミをトッピングで」

「ベジタブルピザにサラミのトッピングですね」オーダーの復唱は3回繰り返されるが、中々レジまで進まない。

女の子のぎこちない接客を心配して、気がつけば先輩バイトくんが背後霊のようにピッタリ着いて見守っている。閉店間際のシェイキーズに不思議な緊張感が漂う。ようやくオーダーが通りPayPayでお代を払った。

「店内でお待ちになりますか?」

「はい」(もうお店どこも閉まってるし、この店以外、何処で待てば良いの?…心の声)

シェイキーズの店内のBGMは80年代あたりの昔懐かしい洋楽セレクトで心地良かった。音楽があれば待ち時間も十分楽しい。

何曲目かで、TOTOのAfricaのイントロが流れてきて、久々に鳥肌がたつほど感激した。名曲は何年経ってもこんなに色褪せないものか!と実感できたからだ。

20分ほど経って、ようやくピザが焼き上がり目出度く人生初の出張先でのピザのテイクアウト体験となった。

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ちょっとサラミが焦げ過ぎな気もしたが、TOTOのAfricaの素晴らしさの余韻で、美味しくいただくことができた。

温かいものが食べられるのと、良い音楽に包まれることは、豊かな人生にとってかなり大切なことだなぁと思った博多の夜であった。








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