昨日、久々に会社の同期と飲みに行った。
俺はお酒は飲めないので「飲みに行く」という表現でいいのか未だに分からないけど、まあここは「飲みに行った」と書いておく。

同期とわちゃわちゃ飲むのが久しぶりだったので、めちゃくちゃ楽しかったが、帰り道一人になった時に、俺は入社当初の自分の感覚とそれからの4年間を思い返していた。

4年前の入社当初は自分の人間改革の真っ最中だった。大学までの自分は気心が知れていない人と関わることがとにかくしんどくて、この先社会に出てまともに仕事ができるのか大きな不安を抱えていた。なんとか就活をクリアし希望通りの会社に入社できた俺は、今が自分を変えるタイミングだと思っていた。自分の殻を破ろうと色んな人と関わるために、意図的にとにかく全ての飲み会に参加した。そういう日々を重ねていく内に、とんでもなく分厚かった自分の殻が確かに破れていく音がしていた。そしてある時殻は完全に破れ、俺の人間改革は成功したと確信した。

しかし、それから約4年、色々な経験をし、俺は今また自分を見失い、殻に覆われてしまっている。そしてこの殻をまた破る行動をとるべきなのか、殻に閉じこもったまま生きるべきなのか、そんなことを毎日グルグル考えてしまう。俺は殻を破った後の人との触れ合いで得られる充実感を知ったが、殻を破るためにはエネルギーがどれだけ必要でどれだけ苦しいかも知っている。反対に殻に閉じこもる生活は圧倒的に楽だけど、日々に刺激や彩りがないことも分かっている。生きるのはとても難しい。

しかし最近は、殻から出るか殻に閉じこもるかの極端な2択しか選択の幅がない自分の生き方の下手さが根本的な問題な気がしている。普段は殻に閉じこもりつつも必要な時に殻から顔を出すという生き方が俺にはできない。大学まで一回も飲み会に参加しなかったのに、自分を変えようと思った途端全ての飲み会に参加してしまう。極端すぎるのが俺のダメなところだ。社会人5年目がスタートした今年は自分の殻をコントロールするバランス感覚を身につけたい。

今日は一旦殻に閉じこもっておく。

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