見出し画像

9週目:ここまで含めて日本語だ

この記事は無料マガジン
 『偏光点字技術』中の
 「偏光触読まとめ」に添付します。

(文字数:約1100文字+図1枚)



貴君は何を言っている?

  私が仮に、
  アルファベット系の文字を母語とする国民に生まれ、
  今ここで初めて日本語を習ったとした場合に、
  心の奥底で激しくツッコムと思われるひと言。


  小さな「やゆよ」て何やねん。


  発音はともかくとして、
  そないな文字の概念、
  アルファベット系言語には、
  実を言えば日本でも明治より昔には、
  存在してへんわぁ!

  なんそれ!
  母音の上に~(ニョロ、チルダ)とか付けて、
  対応でけへんやった?

  なんでわざわざかな文字の中でも、
  わりかし複雑な三文字を、
  わざわざちっちゃくして他の活字との間に、
  割り込ませるわけ?

  Why Japanese people!

  と脳内で叫ぶ架空の厚切りジェイソンは、
  呼び出しておいてなんだが放置して。


今週触った文字

  先週の濁音・半濁音もそうだけど、
  一気に読解が難しくなる。

  もっと慣れれば、
  あるいは頭も神経も体も疲れていない時なら、
  ひとマス分の幅感覚まで把握できるんだが、

  疲れてくると徐々に、
  読めるはずの部分まで崩壊する。

  先週書いたけど、
  仮名文字部分が「訓練」で
  文字の前に付ける部分が「習得」。

  つまり感覚と知識を、
  脳内で再構成する作業がしんどくなるんだ。
  まぁまだ慣れていないからな。


ついに禁忌を犯して凹む

  ずいぶん大層な小見出しを書いたけれども、
  触読教科書を触り始めてから私は、
  今週まで一切、

  目を閉じずに点字を触ってきたんだ。


  なぜかって視覚障害者は、
  「目を閉じている」わけじゃないから。

  「目の代わりに指で読む」
  って言い方はするんだけど、
  確かにその通りなんだけど、

  視力を補うものとして、
  触覚が発達した、
  わけではないから。

  視覚障害者だろうと晴眼者だろうと、
  やろうと思えば誰にでも、
  使いこなせる感覚なはずだから。



  しかしながらそのためには、
  如何に触読困難な文字に出くわしても、
  教科書には目を向けないという、
  鉄の意志が必要になるんだが、

  今週ついに向けてしまった。
  30分過ぎたあたりで疲れてもいて、
  どうにも把握し切れなかった。

  しかし練習問題文3枚。
  17行×32文字中×3枚中の、
  2回で済んだ事は、

  禁忌を犯したとは言え、
  そこそこ悪くもない成績だと思う。

  それより30分過ぎたら休まな。
  


何かしら心に残りましたらお願いします。頂いたサポートは切実に、私と配偶者の生活費の足しになります!