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しゃべる画像衒学【毎週ショートショートnote】

皆さんは両界曼陀羅を御覧になった事があるだろうか。

あれこそまさに「しゃべる画像」なのだが御承知だろうか。

そのあらましを語るにまずは胎蔵界において、
普賢菩薩が自ら悟りを得るばかりか、
皆も共に悟らせたいとの願いを抱き、

ありとあらゆる仏に月の光を投げ掛けたところ、
全ての仏がそれに応え、
悟りを望む意志を象徴する金剛鈷をお作りになり、

全ての金剛鈷が一つに集まり、
大日如来が生じあそばされた。

大日如来の御威光や凄まじく、
どれほど微細な光粒からもまた新たな仏が生じ、

寄り集まって再び普賢菩薩となり、

大日如来の心臓にお住まいになった後、
新たに生じ出られた先が金剛界である。

大日如来はこの世を遍く照らし、
しかもその光は影を作らず、

歌を舞を喜びを誉れを世に生み出され続けるので、
我々はそのお返しに、
せめて線香ロウソクなりと捧げた方が良い。

されど私自身数ヶ月前に小耳に挟んだ付け焼き刃であり、
この四百十字から、
全てを感得し得ずともよろしい。

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