躯体の要”鉄筋工事”
【鉄筋工事は重要なんです。】
鉄筋工事は建物の安全性を確保する上で非常に重要な作業です。
コンクリート打設後に配筋の不具合などが見つかると、かなり厄介な事になります。
鉄筋のかぶり不足が原因で訴訟問題になることもありますね。
なので、専門業者・施工管理者・工事監理者が各々配筋検査を行います。
とはいえ、配筋検査のタイミングによっては配筋状況を確認することができない部位もあります。
また、配筋完了後の検査で大きな手直しが発生した場合は工程は遅れるし、鉄筋屋さんのモチベーションも下がり後工程に支障をきたすこともあります。
【鉄筋工事の品質を向上させよう】
鉄筋工事では、極力検査で手直しが発生しないように工事監理者・鉄筋屋さんと事前に協議を行い都度、配筋状況のチェック・手直しを指示し、工事を円滑に進めたいものです。
その為には、施工管理担当者は設計図を把握し配筋要領を理解することが重要です。
【配筋標準図の現状】
設計図書の構造図の最初に配筋標準図が添付されていて配筋の基本ルールが示されています。
配筋標準図は日本建設業連合会・日本建築学会・東京都建築士事務所協会・関西建築構造設計事務所協会などの団体で作成されている他、大手ゼネコン、大手設計事務所では自社で作成されていて内容は必ずしも一律ではなく異なる部分があります。
なので設計図毎に配筋標準を確認する必要があります。
さらに定期的に改定もされていますので
「今までこれでやってきた」は通用しないことがあることを
理解しておく必要があります。
配筋標準図が統一できれば、勘違いが少なくなると思うんですけどね。
【作業所では・・】
近頃は書類関係で作業所の仕事が増えてベテランの方が現場を見る機会が減り、経験の少ない若手技術者の方が現場を見ることが多いようですね。
若手技術者の方は職人さんより年齢も若く、知識経験も少ないことが多いので思うように職人さんが動いてくれないこともあると思います。
職人さんに指示する時、なんらかの根拠を持っていれば比較的素直に動いてくれるのではないでしょうかね。
【仕事は知恵と工夫が大事!】
なるべく楽に仕事をするには知恵と工夫が必要です。
経営の神様 松下幸之助さんによると
知恵=知識×熱意+経験
だそうです。
経験の少なさは知識で補い知識を得た上の経験はさらなる知識になります。
後は熱意の継続!
機転と想像力を養う! かな?