見出し画像

建築豆知識『木工事』ー針葉樹・広葉樹・集成材・LVL・MDF-

木材

  • 針葉樹はソフトウッドと呼ばれる様に軽くて柔らかい樹種で、軽くて扱い易いので構造材に多用されています。
    (マツ、スギ、ヒノキ、ヒバなど)

  • 広葉樹はハードウッドと呼ばれ重くて硬く強度があり、キズが付き難い樹種で、内装材や家具材に用いられています。
    (タモ、ナラ木材は含水率が大きいと反り、割れ、ねじれの原因になります。


木材の含水率

  • 木材は含水率が大きいと反り、割れ、ねじれの原因になります。

  • 木材の収縮や変形は含水率が30%以下から発生し、18%以下になると落ち着いてくるようです。

  • 日本の気候では木材を長期間放置すると、含水率がだいたい15%程度になるそうですが、室内環境ではさらに低くなるので、内装材は8%以下が理想ですね。


木材の等級

造作用製材の材面の品質基準としてJASの等級があります。

  • 1等:節の多い少ないは関係なく材に「のた」がない材

  • 小節:25mm以下程度の節が1mに1個程度以内と少ない材

  • 上小節:10mm以下程度の節が1mに1個程度以内で節の数も少 ない材

  • 特選上⼩節:数mm程度の節が2mに1個程度以内で節の数も少なく ⾒ないと気がつかない程度の良材

  • 無節:節が全く節がないもので、⽊目、⾊艶の良い⽊材は、 なお良材


再構成材料

  • 集成材はひき板や小角材を乾燥させ、繊維方向を平行に接着剤等で接合した木質系材料のことをいいます。
    品質は安定せていますが、耐久性には不安が残りますね。

  • 単板積層材はLVL(Laminated Veneer Lumber)と呼ばれ、単板のような薄めのひき板を繊維方向を平行に接着剤等で接合した木質系材料のことをいいます。

  • 直行集成材はCLT(Cross Laminated Tiber)と呼ばれ、ひき板の繊維方向を直交させ積層接着した木質系材料のことをいいます。

  • 合板は薄板(ベニヤ板)の繊維方向を直交させ、奇数枚接着剤で貼り合わせた板で、①加工が容易 ②伸び縮みが少ない ③比較的強度が高い ④広い面積が確保できる などのメリットがあります。

  • 木質系ボードは、木っ端や木屑を接着剤で固めたもので、大判の木板にしても狂いが少ないものができます。
      パーティクルボード
      インシュレーションボード
      MDF
      ハードボード



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?