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荻野貴司を今年オールスターへ送るべき100の理由

ごめんなさい。いきなり謝罪でごめんなさい。タイトルで嘘をつきました。100もない。さすがに100は見つけられない。でも気持ちは100。気持ちは100くらいあります。100倍感じてください。

今年、千葉ロッテマリーンズは本気でオールスターにファン投票で選手を送り込もうとしている。

オールスターのことをよく知らない方のために書いておくと、オールスターに出場できる選手は、ファンからの人気投票で選ばれた選手と、選手同士で選ぶ選手間投票で選ばれた選手、監督が推薦をする監督推薦で選ばれる選手がいる。なので、オールスターに選ばれる選手がいない球団というのは基本的には存在しない。

ただ、ファン投票。ファン投票で選出されてオールスターに出場した選手に限定すると、千葉ロッテマリーンズにおいては、2013年に選手時代の井口監督が選ばれたのが最後。ここ5年は、選ばれていないのが実情だ。

それをうけて、今年は球団がファン投票を呼び掛けているのだが…みていただければわかる通り、おそらく球団が本命として押し出しているのは、レアード選手。実績も申し分ない。「スシ外人」として、野球ファンへの知名度も十分。確かに、今年のレアード選手は行ける可能性が大いにあると思う。ぜひ、ぜひ選ばれるといいな…と思う。

ただ、それとは別に。それとは別に、僕は荻野貴司をオールスターへ送り込みたい。それも、ファン投票で送り込みたい。ツイッターでも、「#荻野貴司をオールスターへ」のハッシュタグが自分を含む何人かのロッテファンによって運用されている。

一方で、オールスターに関してはかなり冷めたスタンスで見ているファンの方もたくさんいるように思う。シーズンの勝敗に関係ない。どうせ選ばれない。まあ、それはそれで真実かもしれない。ただ…ただ、そうではない、今年は、今年こそは荻野貴司を送り込みたいし、それに協力をしてほしい。なぜ今年なのか、なぜ荻野貴司なのか、を、説明していきたい。

申し分ない成績

超大前提として、「ただ単に好きだから」という感情的な理由だけで荻野貴司を、と言っているわけではないことはご理解いただきたい。

今年の荻野貴司は、「近年最高の出来であった昨年の荻野をさらに上回る上質な出来栄え」というボジョレーヌーボー状態だ。

5月24日時点での打率は.323。パリーグの中で打率3位であるし、外野手の中では1位だ。盗塁数9も、ペースとして多くはないがパリーグ3位。昨年1位の柳田が負傷し、2位の秋山が序盤で遅れていた中で、俊足巧打の外野手として選出されるにふさわしい成績を上げている。

悔し涙を忘れない

実は荻野、去年もオールスターに選出が決まっていたことは記憶に新しいと思う。素晴らしい身体能力を持ち、NPB随一の俊足を持つ荻野貴司だが、みなさんご存知の通りここまでの野球人生は怪我との戦いでもあった。

通年怪我をしなければ…と言われる中で、昨年は、かなり順調にシーズンを歩んでおり、昨年春先のマリーンズの原動力になっていた。その甲斐あって、ファン投票ではないものの荻野はプロ野球人生初のオールスター出場を決めていた。

しかし。32歳にして初めて手にしたオールスターの切符を持ちながら、荻野は手に死球を受け、骨折。オールスターへの出場を断念せざるを得なくなった。

オールスター当日には、怪我で参加できなかった荻野貴司に向けて、パリーグのファンから応援歌がうたわれた。この様子は荻野貴司の目にもとまり、嬉しそうな、悔しそうな、そして泣きそうな表情でそれを眺める荻野貴司の画像がマリーンズ公式ツイッターからも発信されていた。


今年が最後のチャンス?

野球選手のピークがいつきて、いつ衰えていくか。それは誰にも分らないことだ。実際、怪我続きだったにもかかわらず、今年33歳になった荻野貴司はキャリアハイに近いをたたき出し続けている。

ただ。とはいえ。来年、2020年は、東京五輪が開催される。

その期間、オリンピックとしての野球を開催する関係でプロ野球は中断されるし、オールスターゲームの開催自体は発表されているものの、シーズン日程がとても変則的になる。

これは荻野貴司に限った話ではないが、来年はいつも通りのパフォーマンスを上げることさえ難しい、プロ野球選手にとってはなかなか調子をつかみづらいシーズンになるであろうことは想像に難くない。

そして、2021年になると、荻野は35歳になる。その頃も活躍しているとは信じているが、俊足を武器にするスタイルをいつまで続けられるかは、それこそ神のみぞしるところ。

ならば今年、今年こそ、荻野のようなすばらしいプレイヤー、どうしても怪我がちだったがために、その能力とは浦路原に積み上げた記録は少ない荻野貴司を、マリーンズファンだけでなく、全野球ファンの記憶に刻み付けたいではないか。

難易度は高い、けれど…

ただ、ファン投票で選ばれるための壁は相当に高い。

特に、外野手は、左、中、右を別々に選ぶのではなく、「外野手から3人」という投票になる。

去年、荻野貴司は9位で15万票弱。60万票以上を集めた柳田とは4倍近い差がついたし、3位の吉田正尚でさえ倍以上の36万票強を集めていた。

つまり、去年の倍、いや、3倍の投票を獲得しないと…なのである。これは、「今まで投票をしていた人がもっと頑張る」でなんとかなる数ではない。荻野の事は応援しているけど、投票まではわざわざめんどくさいなー…という方をたくさん動員することが不可欠だ。

ファン投票は「恩返し」

ツイッターを見ていると、「オールスターは興味がない」「選手が怪我をするかもしれないから行かせたくない」「応援にもいかないし」という声を結構見かける。

それもわかる。確かに、オールスターで調子を崩す選手もいるし、確かにシーズンには影響が出る場合もあるだろう。そしてロッテの勝利だけを追い求める方には大して重要ではないのかもしれない。

ただ、いつも楽しませてもらっている、いつも戦ってくれている選手にとって、一生に一度出られるかどうかわからないオールスターに出ることは、無意味な事だろうか。

プロ野球選手になりたいとあこがれ、野球に一生懸命取り組み、野球選手になった。その中で、人気選手だけが出られる、プロ野球選手の中でも一握りの選手だけが出られるオールスターに自分も出てみたい…そう思わない選手がいるだろうか。

僕たちはいつも、選手に一喜一憂させてもらっていて、僕たちファンを喜ばせるために選手は文字通り体を張って、大変なシーズンを戦っている。

そんな選手に華を持たせてあげる、ひのき舞台に送り出してあげる。それが、いまやウェブで投票するだけでできるのだ。一度投票すると選手を選びなおす必要もなく、ほぼワンクリックで毎日投票ができる。

それだけで、選手への恩返しができる。

荻野貴司を、その稲妻のような俊足で僕たちに夢を見せてくれている荻野貴司を…ファンの手で、オールスターへ連れて行こうじゃないか。

さあ、みんな、

#荻野貴司をオールスターへ

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