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12.先生の説明 その①

5月17日、11時半から検査で、14時から外科の先生の説明のはずだったが、午前中の検査があれよあれよと進み、12時過ぎには終わってしまう。

「このあと外科の先生のところに行ってください」と用紙を渡されたのだけど、外科の受付では「あれ?先生のお話、14時ですよね?」と言われる。
事情を説明して、このまま待てば良いのか、一度帰って14時に出直せば良いのか尋ねると、先生に訊いてくれるという。
結局、「待合でこのまま待っていてください」と言われ主人と長椅子で待った。


少し待つと名前を呼ばれて、診察室に入った。
先生は、用紙に絵を描きながら説明をしてくれた。

おっぱいの絵、上手いな…

多分、沢山のおっぱいを診て、沢山説明して、沢山治して、沢山見守って来たんだろうなぁ。

私の右胸のがんは、先生曰く、「ちょっとつくりが複雑なんですよ」と。「絵に書いて説明しますね」

見つかった腫瘤自体は1センチくらいのものだそうだが、そこからウニのトゲのように(先生談)乳菅を通って放射線状に広がってその先でも腫瘤を作っている。乳菅のあちらこちらに石灰化があって、これはそこまでがんが来ているという事。その範囲は4.6センチくらい。ステージは、IIAもしくはIと言われるかもしれない。病理検査の結果で、がんの範囲で判断するか、腫瘤の大きさで判断するか、病理の先生の判断によるので、との事。

「ここまで聞いて、もうお分かりだと思うのですが…」

(………?!)
(待って待って待って、先生ごめんなさいワタシわかってませんよ全然察してません!!!)


「全摘出、という事になります」


ああー!!!
なるほどーーーー!!!

何を一体察すれば良かったのかわからず一人内心アセアセしていたけど、そういう事か!
全然わかっていませんでした。

まぁ確かに、範囲が広いなら取るしかない。
取るしかないのだ。
でも、逆に言えば取っちゃえば良いのだ。
なら取って欲しい。
早く。


今日午前中にやった検査によると、転移はみられないとのこと。
脇の下のリンパに腫れもなく、ひとまずは転移なしと言えるでしょうと。

それを聞いて安心した。
まだ、手術中に本当にリンパに行っていないか調べる検査をしてみないと正確な事はわからないけど、と先生。

でもすごく安心した。
隣にいる主人と目を合わせ「良かった…」と。


「では、早速手術の日について話をしましょう!」

→13.先生の説明 その②  へつづく

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