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1DK8帖、水浸し

普通に情けないしちょっと恥ずかしいので書くか迷っていたのですが、たぶん面白いので書きます。今日、自宅でおしっこを漏らしました。21歳なのに。本当の話です。
みんな、私が何を言っているか分からないと思いますが、私も自分が何を言っているか分からないです。おしっこを漏らしたんです。おしっこを。

これまでどんなに酒を飲んで泥酔しようと、おしっこを我慢しまくって膀胱がパンパンになろうと、一度だって漏らしたことの無い、この私が。別に酔ってたわけでも尿意を我慢していたわけでも無く。あの、おしっこが出た時の感覚と言ったら、もう、あまりに自然すぎて漏らしていることにしばらく気が付きませんでした。水は高いところから低いところへ流れるというような、さも自然の摂理のごとく、おしっこを漏らしたんですから。

私(わたくし)、ナクヤムパンリエッタ氏が大好きで、特に『しょうもな日記』という短編エッセイ漫画集に収録されている失禁の話がお気に入りでして。しかしながら、"尿意の自覚せず漏らすなんて有り得ないだろ…"とそのエピソードを笑いながら完全に他人事で見ていたのです。それがまさか己の身の上に起きてしまうとは思ってもみませんでした。ナクヤムパンリエッタ氏、本当にすみませ〜ん(泣)
あれ、マジで、おしっこってつるつると溢れ出てくるんですよね。自分の意思とは関係無しに。しばらくしてなんか下半身あったけぇ〜と思って見るとめちゃくちゃおしっこが漏れている。流れ出た尿は小さな川となり、やがて大河へと変化してゆく。

ナイーブで壊れ物のような精神性を持つ私(わたくし)は、自分以外に信じられるものなんてない!というマインドで日々を生きているのですが、おしっこを漏らしたことでとうとう自分のことも信じられなくなりました。自分の脳、膀胱、自律神経、何もかもが信じられません。
ああ神様、この世に信じられるものなんて、何一つ無かったんですね。どうしてこんな世界に私は生まれ落ちてきてしまったのでしょうか。神様、あなたを恨まずにはおれません、といった悲嘆の心持ちで漏らした箇所を掃除し、服も洗濯し、今ようやく落ち着いたので、一連の流れをnoteに綴っている次第です。自分のおしっこを雑巾で拭いている時、あまりの情けなさに涙が数滴、おしっこと混ざり合いました。

真面目な話、物心ついてから今までおしっこを漏らしたことが一切無かったので自律神経や膀胱〜腎臓系の調子がかなり気になってはいます。しかも占いや足つぼマッサージに行くと毎回必ずと言っていいほど、"あなたは腎臓があまり良くないから気をつけなさい"とアドバイスを受けるので、今度一度ちゃんと受診してみようかなと思っています。友だちからもさすがに病院いきなよ!とよく叱られるし。
ただひとつだけ、疲れて床に横たわっていたときにおしっこを漏らしたので布団類やカーペットなどに累が及ばなかったことだけが不幸中の幸いとでも言えましょうか。いやまあ漏らしたことで気分はもう救えないほどに最悪なのですが。あとこれから布団に寝るのが怖くなりました。しばらく床で寝る生活が続きそうです。みなさんもおしっこを漏らすのにはくれぐれも気をつけていただきたいものです。


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