怪物の話(短歌編)

始まりは絵画の街で 再会はホテルと墓場だらけの街で

不可思議だ、君が鏡に映ってる この世の全ては大嘘なのか

悪いのはお金を受け取る君であり渡した誰かに罪はないのだ

悦びを配る代わりに喜びを剥ぎ取る彼も確かに大人

百人の未来を潰せる怪物がどうして私とここにいるのか

君が街を出て行くまでにはきっと死ぬ金魚を掬い夏を始める

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