自衛隊が辛かった話

私は自衛官になろうとしたことがある。
苦しかった毎日。苦楽を共にした同期たち。忘れてはいけない日々がそこにはあった。
たった3ヶ月で終わってしまった私の自衛隊生活。
そこで思ったことを少しずつ書こうと思う。

それがお前らの仕事だ

よくこう怒鳴られた。
はい!と大きな声で返事をするが私は全然納得できていなかった。こんなに怒鳴られ、辛い思いをするのが仕事なのだろうか…とずっと考えた。私は学生時代から働くことについて考えてきたもっと自由に働き生きていくことができるんじゃないか、やりたいことをやって生きていくことは可能なんじゃないかと。
結果どうしたらいいのかわからず普通に就活をし、自衛隊に入隊することになったが…。

自衛隊で働くことについて考えだしたきっかけの一つだが、私は入って1ヶ月後くらいに高熱で倒れてしまった。
朝起きたときは少し喉が痛いくらいだったのが午前の座学を受けていると寒気を感じ震えが止まらなくなった。班長に寒くて震えが止まらないので熱を測りたいと言うと「うるせえ、黙って震えてろ」と言われた。正気か?と思ったが自衛隊はそういうところ。上官の命令は絶対だった。
その後も座学を受け、昼食のために一度部屋に戻ったときに別の班長に体温計を渡され熱を測ったところ39.2℃だった。
インフルエンザの可能性もあるということで急遽他の部屋に隔離され病院に連れて行かれたが高熱で頭が働かずこのときの記憶はあまりない。病院で紙を渡され後で提出するものだから持っておけと言われたので言われたまま持っていた。診察の結果ただの風邪だろうということで解熱剤をもらい隊舎に戻った。部屋に戻る途中で区隊付きに呼び止められ助教室に行くと「病院に行ったら書類を提出しないとだめだろ!早く出せ!」といきなり怒鳴られた。書類?なんのこと?とぼーっとした意識の中考えると手に持ってある紙のことだと気がつくがもちろんその紙は白紙である。なんの書類なのかも知らない。
その書類とは診察の内容を書くもので診察のとき言ったこと言われたこと、もらった薬は何かなどを書くのだがそんな説明は聞いていないし頭も働いていなかった。
「わかんなかったら聞くとかしろ!」と怒鳴られ急いで書類を書き提出し気絶するようにその日は寝た。

とにかく辛かった。
なんでそこまで言われなきゃいけないんだろうと泣き涙が止まらなかった。
この頃から精神的に病み始めたのだった…

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