CPXについて

CPXとは心配運動負荷試験のことを言います。

運動負荷中に呼気ガス分析機を使用することで様々なデータを収集することが可能です。

目的としては、運動耐容能の評価、運動時心ポンプ応答の評価、運動時不整脈の評価、心筋虚血のスクリーニング、心不全の重症度評価、心不全症状の精査、運動処方、治療効果判定など多岐に渡ります。

理学療法士としては、

①安全に効果的に運動ができる強度を見つけることができる

②運動中に心臓や肺に異常がないかチェックすることができる

③今現在、どの程度の運動ができるのか確認することができる

といったメリットがあり今後の運動処方に大きく貢献できる検査だと思われます。

よく言われているのはAT(嫌気性代謝閾値)レベル以下で運動すると良いということです。これは、運動強度がATを超えると、エネルギー代謝の変化に伴い、換気や血行動態の変化が起きるためと言われています。以下にメリットを列挙します。

①持続的乳酸濃度の上昇がない

②脂質が基質としてエネルギー代謝として使用される割合が高い

③疲労せずにその運動を長時間遂行することが可能

④交感神経活性の上昇が少ない

⑤血圧上昇の程度は少ない

⑥心筋酸素消費量の増加が少ない

⑦心疾患患者でも心ポンプ機能低下が少ない

⑧不整脈の発生が少ない

つまり、AT 以下の運動であれば、比較的安全に運動できるということですね。我々、理学療法士が運動処方する上で非常に重要な指標になります。

細かい内容については今後紹介できればと思います。

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