心疾患患者にとって5METsの運動耐容能があることの意義

心疾患患者さんの運動耐容能として最高酸素摂取量(Peak O2)が 5METS 未満であると死亡率上昇、日常生活動作の阻害因子となる。そのため、臨床的にそのレベルを目指すことに意義はある。

予後を左右する基準値

Peak O2   17~18ml/kg/min(5METs)  

AT    11ml/kg/min(3METs)

本来、心配運動負荷試験(CPX)にてその値を測定し、その後の運動療法の目安を設定することが臨床上多いが入院患者さん全員がCPXを実施できるわけではない。そのため、臨床で簡易的に可能な評価基準値が以下の通りである。

5METs相当と思われる基準値

①膝伸展筋力:体重比 46%

②握力(男性):35.2kgf(約345N)

③歩行能力:6000歩/日 6MWT 540m

④最長発声能力:18秒

⑤問診: PMADL-8 18点

⑥運動負荷試験:シングルマスター負荷 完遂
トレッドミル Bruce 法プロトコール I(10% 傾斜、時速2.7km で3 分負荷)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?