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続・宇宙飛行士の話

 前回記事『宇宙飛行士』のつづき。

 ISS(国際宇宙ステーション)に滞在する宇宙飛行士の髪型は、ほとんどが丸刈り…つまり丸坊主だ。それは様々な合理的な理由からそうなっているのだが、今後は若い次世代宇宙飛行士がどんどん誕生する。地上との中継時など、ヘアースタイルに気を使う宇宙飛行士が現れるのは必然である。

以下に私の勝手な妄想を記す。

 …日本の宇宙飛行士選抜試験が、文系・理系、そして学歴不問になったのは何年前の事だろうか。以来、宇宙飛行士は2〜3年に1回募集されるようになった。

今回の募集から 職人選抜 が始まった。職人選抜 とは、手に職を持つ宇宙飛行士候補者を選抜する試験。理容師として5年の実務経験を持つ私は迷わず出願し、見事合格!(その後の厳しい訓練は想像もつかないので省略)

SNSや中継技術の発達によって、宇宙飛行士が鮮明な画質で宇宙から発信する機会が増大。今や宇宙飛行士はアイドル並みの人気となった。
という事は、今までのように髪型が丸刈りでは具合が悪い…若い次世代飛行士のためのヘアスタイリストとして、私はISSへ来た。

地上では人差し指と中指の間に髪の束を挟んでカットする 指間刈り という技法があるが、ISSの微小重力下でも特に問題なく同様に 指間刈り ができた。

切った後の毛の処理は、二酸化炭素の排気口に吸い寄せられてフィルターに溜まった毛を捨てれば良い。

髪を櫛でとかし、無事終了…んっ?

忘れていた。ここは微小重力のISS。櫛で髪をとかしても、すぐに浮いてくる。

宇宙空間でのヘアーサロン開業は、人工重力発生装置が実用化されてからだろうか…


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

主に天文・宇宙に関するエッセイを土曜日の21時ごろ更新しています。

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