新事業開始!「防災チェッカー」で行う高齢者向け防災診断
独自防災対策診断アプリ「防災チェッカー」ということで、この度ヘルパーリンクが開発したシステム、サービスが千葉市トライアル発注認定事業に認定されました!
▼サービスについてはこちらの動画をご確認ください😊
どんなサービス?
このサービスでは、災害が発生した際に、支援を必要とする高齢者や障害者など「災害時要援護者」の方に対して、事前に災害対策・防災診断や対策を実施することで、被害を最小限に抑え、市民を災害から守るための事業です。
サービスの特徴は、対象者の住所を入力することで、災害リスクの自動診断と、避難経路の算出がおこなれた個別避難計画シートが自動で作成される点です。
専門の防災コーディネーター対象者の方宅を訪問し、現地調査を行います。その際に、ご自宅の様子や対象者の身体状況を考慮した情報を入力することで、できるだけ段差がない避難経路を算出したり、電源が用意されている避難所を指定されたりなど、まさに対象者の個別状況に合わせたオリジナルの避難計画を作成することができ、作成されたデータは即時にクラウド上に保管されます。
それによって作成された情報は、行政やケアマネなどの福祉専門職など対象者の関係者間で効率的に情報の共有が可能となっています。
国からは努力義務として早急に実施が求められている「個別避難計画」ですが、実際のところ全国の自治体では、対象者名簿作成の時点で3割程度までしか進んでいません。
ヘルパーリンクだからできるこの事業
この事業の難しさは、診断調査を実施するにあたり、防災に関する知見が必要とされる点だけでなく、居住地、住環境、身体状況など対象者の生活環境の中に潜む災害時のリスクを可視化をするためには福祉の専門的視点や各対象者の情報を把握している福祉専門職(ケアマネや障害の相談員など)、地域包括支援センターとの多岐にわたる地域・福祉ネットワークにおける事業者間の密な連携や情報の共有が求められる点です。
弊社では、既存の高齢者向け生活サポートサービスでは日常的に高齢の方のご自宅に入ってサービスを提供しているため、災害発生時における高齢者宅の被害は、家の中の様子を見ていると容易に想像ができましたし、自社としても早急に対策を求められる点でもありました。
さらに今回の事業では、弊社所属の防災士も大活躍します。その代表が、今年まで千葉市消防局の現役消防士として活躍されていた鈴木亮さんで、今や防災関連のインスタグラマー兼防災の専門家としての活動している彼にも力を発揮していただきながら今回の事業に取り組んでいきます。
防災ビジネスにおける新しいジャンルとは?
今まで、「防災事業xビジネス」といえば、防災グッズやBCP、非常食の開発など全部で7つのジャンルがありました。そして今回、第8の全く新しいジャンルとして「災害対策診断」としてサービスを開始します。
ゆくゆくは自宅の状況を入力すると、防災スコアがその場で点数化され、必要な対策の提案、避難場所までの自動ルート計算が行われるなど、個人レベルでのアプリサービスの提供を予定しています。
現在千葉市では、災害時要援護者とされる対象者は約3万人、全国では何百万人という規模の方への避難計画作成が急務とされています。今回の千葉市の事例を元に、全国でこの活動を広げていけるよう頑張っていきたいと思います。