ランボー怒りの残業批判

 会社に出向いてそのへんの他人と机並べてこの世に本当に必要かもわからない作業(これを仕事という)をしていたら、まあその他人ってやつとも繋がりを作らざる得ないのがこの世の世知辛いところで、気がつけば上下関係やらの中に組み込まれて勝手にストレスを感じて生きていかなければならないのがどうかしてると思います。
 そういった上下関係がある中では嫌なこともままあるのですが、あえて一つだけ挙げろって言われれば間違いなく「なんかよくわからんが帰りづらい雰囲気」が筆頭に出てくるでしょう。

なんなのあれ?

 あの早く帰るやつほど糾弾されるような、あのクソみたいな空気。定時とかいう概念があるんだから定時で帰ることをもっと誇れるような環境が普通だろうが。
 お前らが帰らんから俺も帰れんのだ。わかれよ。
 こういうのってメンタル強く持ってとっとと帰るって選択肢を選ぶのもありだけど、選んだら選んだで「仕事ちゃんとしてんのか」とか「なに一人で帰ってんの」とか最高に頭悪い考えの人間に対して評価がだだ下がりなのまじで欠陥だと思わん?
 その場では何も言われなくても、ちょっとしたミスやらかしたときに「お前早く帰ってんのにこんなミスすんのか」みたいな整合性が全く取れてないクソみたいな理論の前になす術なくやられるのホント理不尽。早く帰らないことをステータスとか評価材料にしてる時点でクソみてえな会社のクソ人間ってこと自覚してほしいよな。せめてクソの中でも輝く一粒の宝石になれよ。周りを白く浄化させようとする努力くらい見せてくれ頼むから。
 ブラック会社の本質ってのはこういうところだよワトソン君。暴言暴力にまみれた会社は定着しないし何よりすぐに真っ黒という事がわかってある意味助かるもんだ。真に邪悪というものは、全てが黒いわけでなく要所要所でどす黒い何かを生み出し、それを逃れられない環境のもと蔓延らせる。悪が悪足り得るのは悪と認識させず、密かに跋扈し己の生存率を上げていくその薄汚さにあるのだよ。

 俺は解決策を求めてるんじゃねえ。解決策なんかとっくに知ってる。己を捻じ曲げるか環境を変えるかの二つに一つだ。最終的には洗脳されるか辞めるかだ。「じゃあ上司に文句言ったら良いんじゃないですか?」のようなクソ甘っちょろい人生数年歩めばひねり出せるような脳みそすっからかんのアドバイスなんか求めてねえんだよ。提案するなら俺の心的負担一切ないすべてが丸く収ま方法もってこい。
 じゃあ何を求めてるかって?
 ただただ地獄の底からか弱い一本の糸を垂らしてくれるような、そんな細い光を口を開けて待ってるんだ。ずっとな。

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