▱鎖骨骨折記9日目 4/14~16

4/14
退院して最初の朝は8時過ぎに起きた。食欲あり。
朝食後すぐに眠気を覚え13時前まで睡眠。薬が効いているのか、回復に体力を要しているのかは判らない。とにかく寝ている間は意識が完全に欠落しているようで雑感がない。気味悪くすらあるが余計な思考は体調が許してくれない。

昼食は軽い菓子パンとデカフェの紅茶にした。朝の薬が効いているのか痛みがさほど強くないため昼食後の薬は飲まずにいた。
必要最小限の仕事をして後は夕方までのろのろと雑事をしつつ過ごす。といっても微熱と気怠さから概ね座って過ごしていた。帰宅したら家計簿の整理をやるつもりだったが、用意していた手術入院のお代は次回の通院日でいいですよとなったので記入したのは往復の交通費と自販機の飲み物代くらいのものだった。

頭ははっきりしているが離人症のようなどこかぼんやりとした感じがある。寝ているとき、起きているときのそれぞれで意識が中空に放り出されたような感覚が断続的に起こる。麻酔の副作用か、術後の痛みから意識を遠ざける防衛反応なのだろうか。

特に何をするでもなく17時過ぎには空腹を感じ、18時半には夕食とした。服薬。
それなりに食べてトイレにも立ったが体重はやや減っていた。筋肉が落ちているのだろうか。


4/15
なんとなく眠れず明け方まで起き、正午ごろ目覚める。
一日雨だったので穏やかに過ごす。
背中に枕を当てて寝れば一応は眠れたのでよしとした。とにかく寝てしまうと起き上がるのが苦痛である。これは一体いつまで続くのだろうか。
外に出ないのもあって生活時間が狂う。結局この日も2時過ぎまで起きていた。
一方、食欲はほぼ完全に元通りである。てんで動かなくなったので体重へ跳ね返ってこないか心配だ。

それ以上の心配事は月末の新型コロナウイルスのワクチン接種である。当日までに術後の諸症状が収まればいいのだけれど、傷口がうずいたりしやしないだろうか。
それに加え5月末に健康診断を入れられてしまった。バリウム検査のあの態勢を寝起きすらままならない今の体でやれるとは到底思えない。


4/16
朝からふらふらとして元気があまりない。微熱があった。昨日半端に薬を飲んだせいか。
特に理由もなく庭の草をむしったりした。芝桜が満開である。
つい2週間ほど前までは枯れた枝ばかりだったものが一気に伸長してちょっとした盛り上がりとなっている。このままだとネジバナの株が飲まれてしまいそうだったので小石で保護をした。しばらくこまめに様子を見てやった方がよさそうだ。移植も検討した方が良いかな。
30分も作業をしていなかったと思うが部屋に戻る際に立ち眩みのような感覚と顕著な足の筋肉の衰えを感じた。
体力を元の状態に戻し、山を自由に歩けるようになるのはいつになることやら。リハビリも考えなければ。

結局だらだらと一日を過ごす。右胸や肩に突っ張りをよく感じた。縫合跡の辺りを触ると痺れたような鈍い感触が返ってきた。これも元に戻るのはいつになるのだろうかと思う。半年後?それとも数年後?


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