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野原工芸 序

中高生の間で木軸のシャープペンが流行っているようだ。中でも、文具系のYouTuberの影響で、野原工芸のものが大人気で、オンラインストアは販売開始すると直ぐに売り切れ、本店の来店予約もなかなか取れないという状況だ。この人気を受けて、続々とYouTuberが誕生し(中高生もいるようだ)、購入できた製品をレビューしたり(どれもワンパターンだ)、オンライン販売や来店予約の対策を紹介したりして、それなりの視聴回数を稼いでいる。

もともと息子は文房具にはこだわりがあり、筆箱を買い換えさせられたり、何だか高いシャーペンを買わされたり(パイロットS30とかを買っていた)していたが、どこからか野原工芸のことを知って、昨年の秋頃、木のシャーペンを買いに本店に行きたい、そうすれば勉強のやる気も出るなどと言い出した。

調べてみると、野原工芸本店は長野県にあるらしい。たかがシャーペンのために長野県まで行ってられるかと思って、通販では買えないのかと聞くと、通販はすぐに売り切れてしまったと言う(2023年上半期分のオンライン販売予約は10月上旬に終了している)。そして、11月に本店来店予約の受付があると言う。

そこで、更に調べてみると、本店来店は1日3組限定で、2023年1月から4月分までの来店予約を2022年11月(日は未定)に始めるという。
しかし、場所は長野県南木曽町というところの山の中で電車なんかは通っておらず、お目当てのシャーペンは1人1本までときたから、家族みんなで行かざるをえず、遠方で宿泊も必要になるから(車で片道3時間以上)、車一択ということになる。ところが、現地は標高800メートルを超える高地で、4月になっても積雪が残ることがあり、冬用タイヤないしチェーン(どちらも持ってない)の必要があるという。本店に買いに行くのは、とても現実的ではない。

そこで、本店に行くのはとても無理なので、次のオンライン販売を待てと息子に言うが、それでは遅い(次の予約は2023年下半期分)と言う。メルカリとかでも出ているというが、定価の何倍もの値段で売られている。

結局、勉強のやる気という言葉に負ける形で、移動手段に不安を抱えながら、来店予約の取得に挑戦することになった。
                (つづく)

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