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4/25【仁義なき幕末 龍馬死闘編】ファンタジーな歴史モノ

映画と舞台で話が続いているというムビステ、という試みも初めて知ったし、任侠も幕末も詳しくないのであまり深く考えずに観に行った。結局、映画と舞台でこんなにも新撰組を好きになってしまうとは……! なことに。

概要

◇日時
2023/3/25 ロードショー。

◇特長
“映画+舞台を融合させる新時代エンターテイメント”、東映ムビステの第5弾企画。タイムスリップ歴史スペクタクルムービー!

◇公式サイト

※以下、個人の感想となります。二回観てそれぞれ感じ方違ったので、分けて書こうと思います!

舞台挨拶も行きました!

一回目の感想:面白かった……! が、ツッコミどころも多いファンタジーな歴史モノ

90分、飽きることなく観れてとても面白かった! あっという間にラストまで走り抜けたような感じで、無駄な場面がなくてとにかく面白かった。
「仁義なき」とタイトルにあるように、任侠シーン・幕末シーンそれぞれ、指を詰めたり、切腹したり、割と簡単に人が死んでいくので本当に仁義なかった。特に、新撰組の高梨(矢崎広さん)の切腹シーンは直視するのも辛かったし、危機一髪で助かるのではないかとギリギリまで思っていたので、いい意味で裏切られた。

「幕末モノ」「新撰組モノ」というイメージを持って行ったので、そのわりにはそこまで歴史は描かれていない……という印象を持った。いや、描かれてないわけじゃないし、ダイジェストで重要ポイントは追っていた感じがしたんだけど(とはいえ日本史にあまり詳しくないので分からないけど)討幕→明治維新に至るまでの流れが駆け足すぎて、「坂本龍馬が何をしたのか」がわかりにくいように感じた。これにはたぶん、二つ理由があって……

①未来から来た村田恭次だからこそ、の描写が少なかった

解釈が合ってるか若干不安なんだけども、未来からタイムスリップしてきた村田恭次(松田凌さん)が「坂本龍馬の功績をすでに知ってるから」こそ、坂本龍馬に成り代わって、そこから明日の日本を切り拓いて行けた……という物語なのかなと思っている。(村田自体が頭のキレる男っていう説明はあるんだけど、彼自身の能力に加えて、坂本龍馬の大ファンで歴史をよく知ってるから次に何やればいいかわかる、ということなのかなと)

……という解釈で行くとすると、村田が坂本龍馬として行ったこと、手柄や功績があんまり描かれてなかったので、そんなに頭キレるイメージにならなかったような。特に、大友一平(和田琢磨さん)と密会するシーンとか、誰が見てもバレバレじゃん! というわりとツッコミどころ満載な仕上がりだったのでwww

②坂本龍馬のすごさをもっと知りたかった

映画の中で、本物の坂本龍馬はすぐに殺されてしまうんだけど、そこまでで龍馬が何をしてどんなキャラでどんな功績があって……というのがイマイチ弱い気がした。日本人なら前提知識として持っててね、ってことなのかもしれないけど。
おりょう(剛力彩芽さん)が龍馬を大事に思ってた気持ちは、おりょうのセリフによって伝わるし、薩長同盟に尽力したのも描かれてはいるんだけど、もう少し、この映画の中での龍馬の偉大さが描かれていたら、村田が龍馬に成り代わって頑張っていこうと思うのが自然に思えるかなと(なんか、急に江戸時代にタイムスリップしてるのに、村田の適応力が高すぎてwww)

※↑のように書いたんだけど、舞台『令和激闘編』のほうで坂本龍馬のキャラクター、賢さ、他の人とは異なる野心、実行力……なんかが丁寧に描かれていたのでそっちで回収されてるような気もした。これが映画+舞台! ムビステなんだなと思った!

二回目の感想:副音声つき映画鑑賞、すごく良かった

二回目は大ヒット御礼舞台挨拶の日に観たのですが、せっかくなのでと副音声を聞いてみることにした。

こちらの、「HELLO! MOVIE」というアプリをダウンロードしておいて、映画館で役者さんや監督さんの喋ってる副音声聞きながら見れるっていう。映画館での映画音声に反応して、アプリで副音声が流れる仕組みらしい。なので家とかでは聴けない。すごい仕組みだよね……! 全く知らなかったけど、もう数年前にあったのね。

せっかく映画館にいるのにイヤホンの音声を聴くのどうなのかなって半信半疑で行ったのだけど……結果、すごく良かった! いわゆるBlu-rayとかのコメンタリーのような。
監督と役者さんが、演出とか撮影時のエピソードを話してくれるのが良かった。そしてこだわりを聞きながら見ると見え方も変わるんだなぁと。後ろから光が差し込むシーンとかの、天気待ちした裏話だったりとか。

先述のように、一回目の感想は「幕末が舞台なのにだいぶファンタジー&ツッコミどころ多いな」だった。笑 なんというか、歴史物だけど歴史を追い求めるというよりは一つのファンタジーとして観るのがいいんだろうと。
けれど、副音声を聴きながら二度目をみたら、映画自体もより面白く感じた! 目を背けたくなるような痛いシーンが多いのだけど、副音声が面白いとシリアスなシーンで笑っちゃったりする。笑
映画と副音声、どっち聞いていいかわかんなくなるんだけどね。副音声、松田凌さんの熱い語りは作品愛が伝わって本当にいいなぁと思った。

それから、バタバタと人が死んでいく映画なんだけど、2回目だと結末を知って観てるので、戦ってる時の表情とか振る舞いで「あぁフラグだな」とか「伏線だな」とか細かく仕掛けがされてる感じがわかって面白かった。
1回目に心から恐ろしいと思った高梨の切腹シーンも、2回目は意味があるように思えた。あそこまで「仁義なき」時代だからこそ、「時代に飲み込まれるな」というセリフが生きてくるし、大友が絶対に令和の時代に帰ろうと決意するきっかけになるかなと。

色々と感想はあるのだけど、とりあえず投稿。思い出したら追記するかも。

アクスタもゲットしてしまいました🥺


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