八重蔵さんからのおくりもの。
この記事は、2020年5月にSAGYOメンバーの岩崎が個人アカウントに書いたものを転載しています。
コロナがここまでになるとは思ってもみなかった3月、SAGYO唯一の定番生地である「八重蔵さんの綾織」を織っている石井八重蔵さんの工場に行ってきました。
御歳77歳の八重蔵さんは、綿の綾織と平織、たった2種類の生地を何十年も毎日毎日ひとりで生産しています。
八重蔵さんの生地は一見なんの特徴もないのですが、使い続けるうちに生地が持つ独特のクセ(世間では風合いといいますがここは敢えてクセと書きます)が表れてきます。
そのクセを見つけたことで私は「生地って自然の産物なんだ」という当たり前のことに改めて気付かされました。
本来、生地のクセは整理工程で殺す(均一化させる)のですが、八重蔵さんの綾織はなるべくそのまんま仕上げています。
生デニム同様、育つ生地です。
5月中旬の今も、八重蔵さんは以前と変わらず自分のペースで休み休み織っておられるようです。
SAGYOでは、伊達羽織や作業もんぺひらくなど4型に使用しているので、よかったらオンラインストアでお買い物して下さい!
私は八重蔵さんから、もっと多くの生地を買いたいんです!笑
(八重蔵さんの事務所にて)