XREALを使って、字幕付き映画を体験しよう!~前編~(度付きインサートレンズ作成編)
はじめに
「HELLO! MOVIE」では全国の映画館に字幕が映るARグラスを配布し、「字幕メガネ」として聴覚に障害をお持ちの方にお貸出を行っています。
そして映画鑑賞の際に、字幕メガネにバリアフリー字幕を表示して、映画鑑賞の情報保障としてご利用頂いておりました。
しかし、お近くの映画館で貸出がない、レンタルするのが少し手間に感じる、といったお声もいただいておりました。
そういったお声に応えるため、この度「HELLO! MOVIE」は、ARグラス「XREAL」に対応しました!
XREALとは
XREALは世界初のスマートフォンと接続可能なARグラスで、USB-Cを持つ端末であれば直接接続し、スマートフォンの画面をまるで大画面のスクリーンで見ているかのような体験が出来ます。
また、別売りのXREAL Beamというオプションデバイスを使用することで、3DoFモードという特別なモードを使用することが出来るようになります。
なんとこの3DoFモードでは、ARグラスの中のスクリーンを空間に固定することができ、ARグラス内の字幕の位置を、映画館のスクリーンの位置に固定することが出来るようになるのです。この3DoFモードを活用すると、あたかも焼き付け字幕であるかのように、自然に映画を楽しむことが出来ます!
重量も軽く、普段から気軽にAR体験を楽しむことが出来るこのデバイスは、映画字幕を表示させて映画を鑑賞するのにもピッタリのデバイスです!
インサートレンズとは
ARグラスを購入するときによく聞くお声として、「普段からメガネをしているけど利用できるの?」というものがあります。
XREALは、もちろんメガネの上からかけていただくこともできるのですが、お使いのメガネの大きさや形状によっては難しいことがあります。そんなときでも大丈夫!XREALにはインサートレンズという、目とARグラスの間に追加できる小さなグラスが用意されているのです!
このインサートレンズを度付きのレンズに変更することにより、普段メガネをお使いの方でも気軽にXREALを使用することが出来るようになるのです!
筆者は長年メガネユーザーを貫き、コンタクトを使わないタイプだったのでARグラス系は諦めていたのですが、この度付きインサートレンズがあれば私でもXREALが快適に使える!と思い、早速作成しに行ってきました!
今回の記事では、度付きインサートレンズ作成について詳しく紹介させて頂き、皆様の映画鑑賞、ARグラスライフの手助けになればと思います!
XREALの度付きインサートレンズを作成してくれるのは、銀座で長年フルオーダーメイド眼鏡専門店を営んでおります「JUNGINZA」さんです。
JUNGINZAさんはXREAL公式パートナーで、日本で唯一XREALの度付きレンズを作成しているそうです!
早速、度付きインサートレンズの作成方法を紹介していきましょう!
度付きインサートレンズ
JUNGINZAさんで度付きインサートレンズを作成する方法は、
Webから注文し、必要書類などと一緒に郵送、作成後郵送でレンズ到着
Webから訪問予約をし、実店舗で作成する方法
の2つのパターンがあります。
遠方に住んでいる方や忙しい方には1をオススメしています!
1をお選びの場合は、こちらのページから必要事項等を調べてお手続き下さい!
今回の体験記では、2の「Webから訪問予約をし、実店舗で作成する方法」を体験してきました!
訪問まで
まずは、こちらのwebページから来店の予約をします。
「XRグラスの度付きレンズ作成」→「XRealAirシリーズ/Light用度付きレンズ作成」を選択、その後表示されたカレンダーから訪問日を選択し、時間や予約情報等を入力し、訪問予約をします。
予約が終わったら、後は訪問当日を楽しみにお待ちください!
訪問当日
予約当日になったらお店に向かいます。
東銀座駅から徒歩約5分の閑静な住宅街の中にお店があります。
お店に入ると、入口すぐのところにXREALが展示されています。
視力測定
お店に着いたら、早速視力測定開始です。
視力測定を経てレンズをオーダーするまで、およそ45分程度。
JUNGINZAさんでは一般的な眼鏡屋さんとは異なり、普段からフルオーダーで装着者に最適化されたレンズを作成しているので、測定項目も多岐に渡ります。
実生活で度付きインサートレンズを装着したXREALをお使いになっているスタッフの方もいらっしゃるとのことで、実体験に基づいたリアルなアドバイスを頂けます!
視力測定に関して、正直、普通の眼鏡屋さんでやるような測定方法だけかと思っていたのですが、流石フルオーダー店!
視力測定も普通とは全然違いました!
今回の測定では
網膜までの距離の測定
文字を読んでの視力測定(目の中でも視力の強弱は異なるそうで、その部分の測定)
詳細な乱視測定や焦点の測定
などなど様々な測定を行いました。
また、視力測定では聴覚に障害のある方でも問題なくレンズを作成出来るように、筆談ボードやアプリ、ボディランゲージなどを駆使して積極的にコミュニケーションを取っています、とのことでした!
「実際、今までに何名もの聴覚に障害のある方が、眼鏡や度付きインサートレンズを作成しにいらっしゃっておりますので、お気軽にお越し下さい」とのことです!
そして今回は特別に、視力測定の合間に、代表である米盛さん自らが色々とお話をして下さいました!!
「PC、スマホ、ARグラスと新しいテクノロジーが現れたときに「みる」という行為の変化にみんな気づけていない。「みる」対象はどんどん手元に近づいてきていて、ARグラスはその最たるものになっている。メガネを正しく選ぶ、インサーションレンズを正しく選ぶ、ということでこの新しいテクノロジーを最大限に活用してほしい。」
という熱いメッセージをいただきました。
他にも、代表のメガネ業界予想、テクノロジーの進化予想、若かりし頃の営業武勇伝等々、ここではとても書ききれないほど膨大で面白いお話を聞かせて頂きました!
代表が店舗にいらっしゃる時には、どなたにでもお話をして頂けるとのことですので、来店時に代表にお会い出来たラッキーな方は、是非代表のお話を伺ってみて下さい!!!
レンズ選定
視力測定を経て、最後にレンズ選定を行います。各レンズの詳細はこちらのリンク先からご確認頂けます!
ここでは簡単に紹介させていただきます。
1.単焦点レンズ…
XREALの画面を主に使用する方向けのレンズ。
2.サポートレンズ...
現実とXREALの画面を行き来する方向けのレンズ。
レンズ下部が近用部になっており、目の筋肉の使い方を変える必要がなく、使用していて楽、目を守ることにも繋がるとのこと。
3.遠近両用レンズ...
普段から遠近両用レンズを使用している方向けのレンズ。
更にオプションとして
アイケアレンズ...
刺激のある光から目を守ることの出来るレンズ。
刺激の強い青色光などはかなり抑えられ目の負担が軽減されます。
ブルーライトカットコーティング..
ブルーライトをカット出来るコーティングが施されたレンズ。
プリズムレンズ...
眼精疲労の軽減や、複視への対応策として使用されることの多いレンズ。
が選べます!
今回の体験では、様々な検査を経た結果
視力低下+乱視+焦点対応+眼精疲労対応の為
サポートレンズ+アイケアレンズ+プリズムレンズ、の構成で作成頂きました!!
度付きインサートレンズの構成内容によっては、眼鏡を利用してPC作業を行うよりも、XREALを装着し、そこにPC画面を投影しての作業のほうが目の疲労感が軽減されたりするそうです。
エンターテイメントな使用方法のみでなく、日常使いとしてもXREALの使用が選択肢に上がってきますね!
最後に、レンズ受け取りの方法を来店か郵送か選択してレンズ作成は終了です!
受取
訪問からおよそ12日〜14日間ほどでレンズの完成です!
完成するとお店から連絡が来ます。郵送の場合はそのままご自宅でお待ち下さい。再来店しての受取の場合、お好きなタイミングでお受け取りに来店して下さい!
店舗来店での受取の際の所要時間は、説明込みで10-15分程度です!
レンズの受取時に、見え方などの確認と使用方法のご説明をお話頂けます。
インサートレンズの嵌め方…
つけ外しに少しコツが必要とのことで、そのコツを教えて頂けます。
使用方法及び見え方の確認…
XREALを掛けた際に、仮想画面を見るにはレンズのどの部分を使用するか、手元にピントを合わせるにはレンズのどの部分を使用するか(サポートレンズの場合)、などの説明をご説明頂けます。
レンズの変更頻度のお話…
基本2年程度での確認、交換推奨だが、急激な視力低下を感じた場合もっと早く交換した方が良いとのこと。
また、レンズの種類ごとにレンズの縦の長さが異なるので、その確認を行います。
以上でレンズ作成はすべて完了です!
様々なお話をお聞かせ下さいましたJUNGINZAの皆様、ありがとうございました!!
次回は、実際に度付きインサートレンズを装着したXREALを使用して、映画館でXREALに字幕を表示しながら映画鑑賞した体験記を投稿予定です!
帰り道
JUNGINZAさんと東銀座駅の間にあるバナナジュース屋さんが筆者イチオシなので、実店舗に行かれた方でお時間のある方は是非足を運んでみて下さい。
(お休みも多いので要SNS確認、個人的にはチョコクッキートッピングがオススメです)