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FANTASY

アルバム "swing in the dark" リリースから早1週間。
我々の愛とロマンが詰まったこのアルバムがたくさん届いていてうれしいです。

なかなか書く隙がなかったアルバム収録曲についてのあれこれを書いていきます。

まずはリードトラック "FANTASY"。
アルバム制作の後半でつくった楽曲で、レコーディングも最終盤でした。
ティーザーには実際のREC風景が使われています。歌も僕がガチで録ってるときにつのけんがカメラまわしてます。

昨日アフター6ジャンクションで宇多丸さんに見事当てられてしまいましたが、この曲をつくるきっかけとなったのは、つのけんのアーティストプレイリストに入っていたGo Westの "Call Me" という曲でした。

いま聴くと、イントロや間奏など、この曲からかなりのエッセンスをもらっていますが、
似たようなビートパターンで、このあたりの曲も念頭にあったと思います。

The Weekndもそうですが、80sリバイバルの流れの中でこういったビートを取り入れている感じがあって、そのくらいこのリズムには80sフレーバーが香っている気がします。

僕らとしてもこれまでにこういったビートの曲はほぼなかったので、曲づくりもとても新鮮で楽しかったです。

ただ元ネタもハッキリしている分、メロディーづくりにはとても苦労しました。
サビはコーラスも主旋律になる、というのを "Xanadu" という曲でやって、とても気に入ったのでこの曲にも採用しました。
コーラスのラインを先につくって、隙間を縫うように僕の歌うパートを組んでいきました。
主旋律がふたつ交錯するような、面白いサビになったと思います。
チームにデモを共有したらこの曲の反応がとてもよく、アルバムのリード曲にすることに。

本当はリズムを打ち込みにしたほうがよりリファレンスには近くなるはずでしたが、なんとなくそれだと味気ない気がして、リズムセクションも生で録ることにしました。その結果、オマージュ感とオリジナリティーのバランスはちょうどよくなった気がしています。
延本のベースにかかっているエフェクターがいい味出してます。
あとブルドーザーみたいな間奏、お気に入りです。笑

この曲もまさにそうですが、これまでの自分たちにないものを下地として、そのうえで曲をつくっていくというトライを、前作 "Xanadu" あたりからたくさんやっています。そうやって新しい自分たちに出会えるのがとても楽しいし、同時にそうやって曲をつくっても結局ちゃんと自分たちの音楽になるという自信が持てたことが、今作の内容にも大きく影響していると思います。

歌詞は今回最も苦労した曲かもしれません。
響きが大事な曲だったので、内容的にはいろんな歌詞がハマりそうな気がしていたけど、とにかく日本語の分量が少なくて(Aメロ2回分だけ)、少ない中で何を言うかがとても難しかったと思います。
アルバム歌入れ最終日の10/2、その前夜にギリギリ歌詞が完成しました。

"FANTASY" という単語には、広がりがあってとても好きです。
僕たちが生きてる現実が時々まるでファンタジーみたいだし。
ファンタジーはそこらじゅうに転がっていますね。

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