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BRAND NEW MEMORY

12年前の冬にスタートしたバンドが、今日メジャーデビューしました。
ひとつの新しいスタートに過ぎない、ということは重々承知の上で、、やっぱり感慨深いです。
ずっと応援してくれた人たち、お力添えいただいてきた人たちのことを思うと本当に!ありがとうの気持ちでいっぱいです。

デビュー記念対談企画で今週公開になった加茂さんとの話でも出ていますが、2010年末、EMIの育成バンドとしてGOOD BYE APRILはスタートしました。
無駄話とツイートしていた加茂さん、しっかり貴重な話をしてくれてるのでみなさんぜひ観てください!笑

以前noteで2020年までの歩みを書いたシリーズもありますが、とにかく泣かず飛ばずな時期が続きました。でもだからといって打算的に音楽するのはどうしてもできなかった。でもちゃんと悔しいこともたくさん…そんな20代だったように思います。

時代を読むとか、そういうことよりも常に自分たちがやりたいこと、自分たちにしかできないことを選んできました。そしてまた、変化を恐れずやってきたつもりです。
その先ではじめて、シティ・ポップという時代の潮流とリンクし始めて、そこから今まで回りそうで回らなかった歯車たちも少しずつ回り出した実感がありました。

…でもまさか、林哲司さんと一緒に曲をつくることになるなんて。

去年の夏、はじめてその話をいただいてからしばらくは、そんなうまくいくだろうかと半信半疑でした。そりゃそうです!笑
でも驚くほどスルスルと話が決まっていき、いつの間にかデビュー曲の制作に突入していた、もはやそんな感じでした。導かれてるみたいでした。

少し時を戻して2020年。我々がそれまでの音楽性から80sサウンドへと変化しようとしていた「Xanadu」制作期、林さんの手掛けた楽曲を制作やアレンジのリファレンスにすることが一気に増えました。
その夏、僕は杉山清貴&オメガトライブを狂ったように聴いていました。
グループの形態もさることながら、何より自分たちも大事にしてきた普遍性のあるメロディーと、新たに手にしたかった洋楽志向のサウンドの融合。まさにその理想形としてオメガトライブに自分たちを重ねようとしていたかもしれません。

それ以降、シティ・ポップのプレイリストやアーティストを聴いていて、この曲好きだなと思ったら林さんの曲だった、ということが多発しました。
僕にとって林さんの切ないメロディーとサウンドは、自分の心のど真ん中に響くものでした。

そんな林さんとの制作は、ずっと楽しくて贅沢な時間でした。
制作過程は他のメディア等で色々お話させていただいたのでここでは割愛しますが、できたこの曲を聴いて、音楽的な変遷もあるこれまでの12年すべてと、これからの僕たちをひとつに繋いでくれている曲になったと思いました。そんな曲がデビュー曲になって、しかも林さんとつくったというのは不思議というか、幸せなミラクルだと思います。
あと、この曲タイトルはこの曲を聴いていたときに閃きました。

昔から曲の仮タイトルでよく使うほど、「Brand New」は好きな単語でした。
「Memory」は林さんのメロディーに導かれて自然と出てきたし、、もう今回の自分的いちばんの仕事はこのタイトルを思いついたことだと思います笑
それくらい、とても意味のあるタイトルをつけることができました。

アレンジ的には、ホーンアレンジとかは僕がしていますが、ストリングスは林さんがしてくれていたり、それぞれのアイデアが合体したものになっています。
…それってすごくない?笑
というか、僕が引き出しきれなかった曲の魅力を、林さんの加えてくれたアレンジでたくさん気付かされた感じでした。
各メンバーのプレイも最高にグルーヴしていて聴きどころが満載です。

結果、この曲は何回聴いてもどんどんよく聴こえるという魔法がかかっています。笑
僕もそれを実感しているし、林さんもたくさん聴いてくれているそうで…嬉しい泣

あ、いちばん上の写真、歌録りの日に林さんと撮らせていただいた写真。宝物です。

ということで、これからの季節にも絶対合うこの曲。たくさん味わっていただけたら嬉しいです!

MVも公開になりました。
丸1日車を運転して、、ほんと楽しかったです笑
80sと現在が交差するというストーリーも、Brand NewでありMemoryであり、、素敵なMVをつくっていただきました!

乱文でしたが最後に…
12年の中で、メジャーへの憧れはどこか警戒心にも変わっていました。
時代の変化も相まって、自分たちに合うやり方は他にも色々ある、と思っていたし、実際それもあると思います。

でも僕たちずっとポップミュージックがやりたかったんです。最初から。
それなら、メジャーでしかできないことが間違いなくたくさんあるし、色んな悔しい経験も重ねてきた今の我々だからこそ、意味のある挑戦だと思ってます。
何より林さんと一緒に曲をつくれたことと、その経験を経て学べたことは、他の何にも変え難いものです。

そして、「メジャー」「インディー」よりも「人」なのです。
僕たちの音楽を信じて一緒に進んでくれる本当に頼もしい、そしてみんなお酒が好きなチームです。笑
僕たちにしかできないやり方で、たくさんチャレンジしていきます。

あらためて、これからもよろしくお願いします!

皆さんのお気持ちをぜひよろしくお願いします!いただいたサポートは今後の音楽活動費とさせていただきます。