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ちょっとだけ笠森観音、そして新鮮たまごを買った日

ぽかぽかと暖かい朝。レンタカー返却まであと2時間ある。
その2時間を無駄にしたくなくて、笠森観音まで車で出かけてみた。

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家から25分ほどのところにある笠森観音は、正式には天台宗 大悲山 楠光院 笠森寺(かさもりじ)の観音堂。お寺の公式サイトで見た空撮映像で、深い森の中に隠れるように浮かぶ観音堂のたたずまいに惹かれた。

山のてっぺんにある大きな岩の頂にそびえ立つこのお堂は、安土桃山時代の1597年に再建されたもの。珍しい「四方懸造り(しほうかけづくり)」という建て方で国の重要文化財にも指定されている。

清水の舞台で有名な懸造りのお寺は国内に数あれど、前面だけでなく全体が懸造りになっている四方懸造りのお堂は「日本でただひとつ」(公式サイトより)だそう。

上空からの映像でお堂が浮かんでいるように見えたのも、納得だなぁ。岩の上に建てられた61本の柱が、建物を空中でしっかりと支えているのだ。

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駐車場に車を停めて、女人坂と名付けられた切通しの階段を15分ほど上る。

背の高い木々の間を進む間、ひんやりと清々しい朝の空気が気持ちいい。上りきったところで二天門をくぐって境内へ。

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観音堂の手前にあるお水舎は、コロナの感染対策で柄杓が取り払われていた。代わりに竹筒から流れ落ちる水で手を清められる。この漱水(そうすい・お水)は、深さ200mの井戸から引いている霊水なのだそうだ。

岩の上にある観音堂へはさらに75段の階段を上ることになるのだが、残り時間が少ないので上るのは断念した。ここまで来ておいて拝観しないのは後ろ髪を引かれる思いだけど、しょうがない。また今度。

というのも、実はどうしても帰りに「長生たまご館」に寄りたかったから。笠森観音から10分もかからずに行ける、産みたて卵の直売所だ。

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養鶏場の隣にあるここでは、数種類の「長生卵」が売られている。どれもこだわりの水(地下水を使ったアルカリイオン水)と餌(遺伝子操作されていないポストハーベストフリーの穀類)で、健康的に育てられたにわとりたちの卵だ。

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ここでは卵だけでなく、近くの畑で採れた野菜や千葉県産の調味料なども買える。お昼前だというのに、卵は売れてしまっているものも多かった。たぶん近所の人が朝一番で買いに来るのだろう。

卵に合うというお醤油と里芋も少し買った。

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名古屋コーチンの長生卵。こんもりと盛り上がる黄身は弾力があり、ねっとりとしていて、味が濃い!
目玉焼きを作り買ってきたお醤油を2-3滴垂らしてみたら、う、うまい!卵の濃さや甘さを優しく引き立てるお醤油も、お見事というほかなし。

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里芋はきぬかつぎにして、ぺろっとたいらげてしまった。

新鮮でおいしいものに出会うと、やっぱり日本はいいよね、と思う。
それにつけても、笠森観音で拝観できなかったことが悔やまれるのだけど。

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