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なぜ“フォルケホイスコーレ“に行ったのか | アラサー女子と留学

2022年1月、デンマークの全寮制の学校「フォルケホイスコーレ」に留学しました。

デンマークへの留学はまだまだ馴染みが薄く、友達に話すと「なんでデンマーク?」とみんな不思議に思っている様子。

確かにデンマーク留学した知り合いはいないし、言語はデンマーク語だし(みんな英語が話せるので、留学生には英語で話してくれます)、なかなかハードルの高いところもありますが、生きていく中で大切なこと自分が本当にやりたいことを教えてくれた、まさに人生を変える留学になりました。
日々にもやもやする、“悩める大人女子“はみんな行った方がいいよーー!と強く感じたので、記事にしたいと思います。

ではどうぞ。

はじまり

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大好きなインテリアショップで働く中、30歳を目前に“このままでいいの?“という心の声がふつふつと湧いてきました。
毎日仕事に行って、作業をこなして・・・年数を重ねるうちに段々と仕事もできるようになり、頼りにされるようになってきたけれど、

「あれ?これが私のやりたいこと?」

毎日特に不満もないけれど、昔から「いつかやりたい」とぼんやり思っていたことが全然できていないことに気がつきました。
「いつかできる」と漠然と思っていても、自分から行動しないといつまでもできないんですよね。そんなある意味当たり前のことを忘れ、ただただ流れに身を任せていたことに気づきました。
社会人になってもうすぐ10年。気がつくまでに時間がかかってしまったけれど、ようやく自分のやりたかったことにチャレンジすることを決めました。

海外で暮らしてみたい

昔からぼんやり考えていた私のやりたかったことは、海外で暮らすこと。

日本では当たり前の「会社のために尽くす精神」や、「上下関係の文化」、「自分よりも他人を優先する文化」に疑問があり、新しい価値観に触れてみたいという思いがずっとありました。親戚や知り合いの方々を見ていると、仕事をしている時は元気に休みなく働くけれど、その先リタイアした後はやりたいことが無くただただ毎日を過ごしてしまっている方が多いように感じます。
私の見えている世界が全てではありませんが、輝いているご年配の方が見つからず、こうなりたいと思える老後の姿が見えないのです。

それは日本の価値観や文化がそうさせてしまっているのでは?

日本の幸福度ランキングは先進諸国の中では常に下位。物質的には恵まれているけれども、体感的にも納得の順位です。

「やりたいことがあっても休めないから諦めるのは当たり前。」
「仕事を辞めたら負け組。」

こんな価値観が幸福度を下げているのではないでしょうか?

もっともっと、自由に暮らす人々に会ってみたい。
そして、心地よく暮らすヒントを手に入れたい。

そんな思いから、留学を決意しました。

いざ留学へ。

さまざまな国の方が集まり、異なった考え方を学びながら自然を満喫できるニュージーランドに行くことにしました。
ワーキングホリデービザで、アルバイトをしながら様々な価値観を持つ方とお話しして、新しい暮らし方を学んでみたい、と考えたからです。
(このあたりのお話はまたゆっくりできたらと思います)

しかし、ここでコロナが発生します。

コロナの発生

ニュージーランドへの留学の直前、フィリピンの語学学校に行っている間にコロナでのロックダウンが始まりました。ニュースが出て2〜3日で全てのフライトがキャンセルとなり、日本に帰国するのも困難な状況となりました。
その後なんとか帰国はできたものの、ニュージーランド留学は絶望的な状況。もしニュージーランドへ入国できるようになっても、この状況だと現地でアルバイトを見つけることは至難の業と言うこともあり、プランを変更することに・・・。

フォルケとの出会い

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コロナでニュージーランドに行けなくなったことで、海外の学校に行くことを考え始めました。
色々と行きたい学校を探してみるも、この先やりたいことが見つかっていない今の状況だと学校を選ぶことは難しく、最終的に昔から興味があった北欧に行く選択肢について考えるようになりました。

そこで出会ったのがフォルケホイスコーレ(通称:フォルケ)。
フォルケホイスコーレとは北欧独自の教育機関で、本当にやりたいことを見つけるためにいろんなことをしてみたり、興味のある分野について学んだり、“新しいことにチャレンジしたい人“が通う学校です。デンマークでは高校卒業後、大学に入るまでのギャップイヤーにフォルケに通う人が多く、学校によって大きく異なるようですが、主に10代後半〜20代前半の人が通っています。期間は短いものでは2週間、長いものでは半年ほどとなっています。

また、フォルケは全寮制になっており、学校の中にある寮でみんなで暮らします。授業は学校によってさまざま。芸術系の学校、手芸の学校、スポーツの学校、アウトドアの学校など、自分の興味に合わせて選ぶことができます。
どの学校でも共通なのは、対話と民主主義を大切にしていること。対話をしながら相手の文化や考え方を学び、学校のルールは自分たちで決めます。そして入学試験や成績も無く、ただただ自由にやりたいことを楽しみます。
自分たちのことを自分たちで決めたり、成績ではなく自分のやりたいことに没頭したり、なんだか当たり前なのにできていなかった大切なことに向き合う機会が盛り沢山な学校です。

そして、嬉しいことに留学生の受け入れも前向きで、英語で授業をする学校も多く日本人も通うことができます。ただしデンマーク人が優先なので、留学生の枠は別で人数が決まっているため、人気校は数年待ちになることもあるようです。

幸福度ランキングで常に上位にランクインする、幸せの国としても有名なデンマーク。ここで暮らすことで、幸せに暮らすためのヒントが手に入るのではないか?
IFASさんのサイトでフォルケの存在を知った時、ビビッと電気が走りました。

「私、デンマーク留学に行ってくる!!」

その日の夜に旦那さんに宣言し、翌日からは学校選びをスタートしました。
私にとってそのくらい衝撃的な出会いだったのです。

今までやりたいことがよくわかっていなかったけれど、これだけはどうしてもやりたい。なぜだかわからないけれど、すごくすごく魅力的に映りました。

その後学校に申し込み、翌年の入学が決まりました。(コロナでその後あと1年延期となります)

そして、留学した先で出会う編み物の虜となり、ようやくこの先の人生のやりたいことを見つけることができました。
今思うと、やりたいことが見つからず悩んでいる頃の方が先が見えず辛かったなあと思います。

長くなりましたが、フォルケとの出会いについて書いてみました。
今回はここまで。

何か参考になれば嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました。


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