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きれいな風が吹く道

誰も通ったことのないところを
ひとりで歩き出す人がいる

ふたり、3人と後に

つづく人が現れ

歩き連ねると

それは道というものになる


道というものになった頃


道の脇に花や木を

植える人たちも現れる

そこに楽しみを添えるように



人が歩く度に地盤が固まり

道が少しずつ作られてゆく


並べられた樹木は

向かう先を示す

道しるべの役目を果たし



楽しく歩く人が

増えてくると

そこは

散歩道になる

多くの人が楽しく歩いた

穏やかな気持ちが

風にのっているよう


植えられた樹木が成長し

立派な大木になっている頃

ベンチが置かれ


音楽家がそこに

座りメロディを

弾きだしそうな

風が吹いていたら


平和で楽しい

散歩道と

なっているだろう



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