【グルメ】秋葉原の隠れた名店、ご飯処あだち
色々と疲れたため今日は先日行ったこの店について書くことにした。
この店は秋葉原では有名な店でとんでもない量を出すことで知られている。
かくいう私も夜中空腹になり「飯 馬鹿みたいな量」で検索をかけて知った。
まず前もって言っておくがこの店はかなり人を選ぶ店だ。店内は決して綺麗ではなく接客も丁寧な訳では無い。量はとにかく凄いが味に関しては期待するほどのものでは無い。
だが小綺麗なファミレスや小洒落たカフェなどでは味わえない人の温かみを味わうことの出来る店だと思う。
この店は秋葉原の少し裏の通りにひっそりとある。店は店主のご主人1人で回しており昼は定食屋、夜は居酒屋として営業している。
この店主のことを好きになるか嫌いになるかでこの店のリピーターになるかが決まると言っても過言ではない。
まずとにかく滅茶苦茶話しかけてくる。入るや否や営業トークが始まる。
「うちは大盛りで有名でね、うちの普通は米3kgだから!」
「今日はねぎとろが1番出たね、ほら夏だからさ、冷たいもん食いたくなんじゃねえかな、まぁでも1番でたのはやっぱサービスセットだね」
とまぁこんなふうにチャキチャキの江戸っ子といった感じだ。
注文してからも世間話や最近の秋葉原についてなど色々な話を振ってくる。
そういうのが苦手な人にとっては欠点なのかもしれないが私はそんな店主と客の間でする他愛もない話が好きなのでその時間が気に入っている。
続いて肝心の味についてだがなんとも言い難い。
これが先日私が注文したネギトロ丼定食だ。
(ちなみに米の量はすり切りという量で注文している。量で言うと大体茶碗2、3倍程度の量だ。その辺のさじ加減は初回来店時に店主から丁寧に説明がされる。)
見ての通り手前にネギトロ丼というか海鮮丼とその奥にサラダ、煮物とコロッケが入った小鉢がある。
まずコロッケは冷食独特の混ぜ物の感じがせずとても美味だった。
サラダもレタスにシーザードレッシングをかけただけの簡素なものだ。
煮物はかなり濃いめの味付けだ。
そしてメインのネギトロ丼だが当然こんな店なので酢飯になんてなっていない。ネギトロもよくスーパーで見かけるようなものだ。しかし乗っているサーモンと白身の質がかなりいい。新鮮だと言うことが嫌でもわかるしっかりとした歯ごたえ、サーモンそのものの味がしっかりとする。
店主が
「もうほとんど海鮮丼でしょ?こんなもん築地で食ったらうちの倍は取られっけどよ。ほらあそこは観光ルートだから観光客から金取れんだよ。」
と言っていたが確かにその辺の観光地や漁港に行ったら丼だけを半分の量で同じ金額を取られてもおかしくない。
コスパで考えるなら間違いなく都内でも屈指の店の一つだろう
しかし何度か足を運んでいると驚くことも何度かあった。
一度注文して店内で一人食べていると店に電話がかかり店主が
「あぁそう、そこ行ったとこだよ」
「なに?わかんない?しょーがねーなぁ」
と電話口で言ったかと思うと食事中の私に向かって
「あのさ、今なんか場所わかんねーって言うからよ」
「はぁ」
「ちょっと迎えいってくっから店見といてくんねーか?」
「えぇ!?」
などということがあった。
その後実際に店主はその客を迎えに行ってしまい店内に1人取り残された。
そんな店主の適当さというかおおらかさというかそういったものがこの店の魅力なのだ
現代ではどこか希薄になってしまったように感じる人との繋がりを感じられるこの店に機会があればぜひ立ち寄って欲しい。来訪する際にはできる限り腹を空かせておくことを強くおすすめする。
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