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【リーガリーブロンド】頑張りたい私のサプリメント #私のスタンディングオベーション

「やらなきゃいけないことは分かってるけど、なんとなくやる気が出ない…。」
 「好きでやっていたはずなのに、なんとなく気分じゃなくなっちゃった…。」
私はそんなことを思う日が増えてきてしまいました。
もしかしたら、今この記事を読んでくださっている方にも心当たりがあったりするのではないでしょうか。私は自分のやる気がなくなってしまったとき、思い出すミュージカルがあります。
どこまでも陽気で前向きな主人公が全力で突っ走っていく話『リーガリーブロンド』。自分にとって『リーガリーブロンド』とは何だろうと思った時、「元気をくれるサプリメント」だと思いました。皆さんにもおすそ分けできればと思います。

ただのラブコメと思うことなかれ!毎日を頑張るためのヒントが詰まったストーリー

(あらすじ)
オシャレが大好きなブロンドヘアの女子大生、エルは学生寮デルタ・ヌゥで友人たちと楽しく暮らしていた。だがある日、婚約寸前の彼氏、ワーナーに突然振られてしまう。理由は「上院議員をめざす自分の妻にブロンド娘はふさわしくない」という一方的なもの。納得できないエルはワーナーの進学先であるハーバード・ロー・スクールの受験を決意!猛勉強の末、みごと合格するが…。


『リーガリーブロンド』は聞いたことがなくても、『キューティブロンド』なら聞いたことがある。という方も多いのではないでしょうか。2017年に神田沙也加さん主演で日本上陸。音楽番組などにもカンパニーで出演し、大きな話題となりました。『リーガリーブロンド』は『キューティ―ブロンド』の元タイトル。つまり2つは同じ作品なんですね。原作は2001年に公開されたアメリカ映画で、2007年にはミュージカル化し、同年の第61回トニー賞で7部門ノミネートされました。

ストーリーは、最初から最後までゴキゲンなハッピーミュージカル!大学へ履歴書を提出する代わりにチアリーディングチームを率いてハーバードの教授たちへ直接アプローチしたり、地元の親友たちが生き霊(?)となってハーバードで頑張る主人公を応援したり…。でも、ご都合主義のコメディだと思ったら大間違い。難しいことや大変なことにも、自分を信じて前向きに立ち向かっていく「エル」の姿にとっても元気を貰える作品です。

たとえば、「エル」がハーバードの受験を決意する曲、「What you want」。「エル」は「ワーナー(元カレ)と結婚したい」、ただそれだけの為に遊びもパーティもやめて猛勉強。見事受験に合格。
文化の違うハーバードの同級生と溶け込めず落ち込む「エル」が、名誉挽回の為にインターン生の「エメット」と一緒に法律の勉強をする曲「Chip On My Shoulder」ではクリスマスもニューイヤーも実家に戻らず、エメットに支えられながら勉強の毎日。教科書を開いたことすらなかったエルはみるみる知識をつけていき、年明けの授業ではクラスメートの意見を論破し、教授から褒められるほど。
 愛してやまない元カレの為に好きなことを我慢したり、大変な思いをしたり…。それでも「エル」は自分が決めた目標のために­­­­­一生懸命。そんな姿に見ている側も元気がもらえます。


ブロンドヘアのお嬢様と苦学生。真逆の二人がはぐくむ友情と愛情

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さて、『リーガリーブロンド』には個性的なキャラクターがたくさん登場しますが、「エメット」の存在は外せません。「エメット」は舞台がハーバードに映ってから出てくる青年。ハーバード・ロー・スクールの鬼教授、「キャラハン」の法律事務所でインターンをしています。
 この「エメット」、実は苦労の多い人生でした。スラム街で生まれ、お金がなく、仕事を2つ掛け持ちしながらなんとか学校に通って法律の勉強をする。勉強に集中し過ぎて、もちろんお洒落には無頓着。ビバリーヒルズに住むお洒落が大好きなブロンドヘアのお嬢様とは正反対のポジションです。
そんな彼が、ハーバードで浮いていた「エル」の初めての理解者になるんです!!ここに『リーガリーブロンド』の良さが詰まっていると思っています。
 「エメット」に助けられながら成績を上げ、選抜インターンメンバーへ選ばるまでに成長した「エル」。いつしか2人はただの友情とも恋愛とも違う、パートナーとしてのを関係を育んでいきます。2幕中盤の「Take it Like a Man」はお互いに対する気持ちが表れている、とても素敵な曲になっています。今まで自分を支えてくれた「エメット」へ贈る、「エル」らしい”お礼”にも注目!

そばで一緒に頑張ってくれるミュージカル

『リーガリーブロンド』は原作も2000年代に入ってから生まれた、比較的新しい物語。登場人物の価値観や共感ポイントが私たちにも近いからこそ、明日への活力になるエッセンスがちりばめられたお話になっているのではないでしょうか。
映画「キューティーブロンド」は、残念ながらミュージカルではないのですが、もらえる元気は変わりません!ぜひ見てみてください。

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■「なんとなく、元気がないな…。」という人
■自粛で日常の刺激が足りない人
■お洒落が好きな人。(もともと服飾を勉強していたエルは、とってもお洒落さんなんです。)

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ENA
ミュージカルとの出会いは高校生活最後の文化祭。自粛中に改めて演劇が持つ力の虜になりました。すぐ泣く。日本史が好き。最近は刀剣が楽しい。アナザースカイは山口県です。


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