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コーチの視点から共に考えるビジネスコラム

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「Coach's VIEW」はコーチ・エィのエグゼクティブコーチによるビジネスコラムです。 コーチ・エィ代表取締役の鈴木義幸をはじめ、東京、上海、バンコク拠点在住コーチが、エグ… もっと読む
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2022年3月の記事一覧

3人の師匠と「カオス」

written by 市毛智雄 私のキャリア上で「師匠」といえる人が3人います。 ひとり目は、大学院時代の恩師である臨床心理学者の霜山徳爾先生です。ふたり目は、私の精神科での最初の指導者だった丸野廣先生、そして3人目が、コーチ・エィのファウンダーである伊藤守です。 彼らを「師匠」と呼ぶ理由は、この3人の出会いの前と後で、たしかにそれまでと違った自分を構築できたと思うからです。出会った当時に変化として感じていたこともあれば、年を経て実感する変化もあります。 自分の言葉で

人はどのように成長するのか

written by 有吉祐介 人生100年時代と言われるいま、人は死ぬまで成長し続ける必要があるといってもいいかもしれません。コーチングにおいても「成長」は重要なテーマですし、人がどのように成長していくのか、そのメカニズムを少しでも理解することは、個人的にも非常に興味深いことです。 コーチ・エィにはアドバイザリーボードという仕組みがあり、ボードメンバーには著名な経営者や学者の方がいらっしゃいます。経営等に関するさまざまなテーマに関して議論させていただく機会が定期的にある

わたしは対話が怖かった

written by 内村創 「わたしは対話が怖かった」 これは、永井玲衣さんの著書『水中の哲学者たち』の中に出てくる一文です。 数多くの学校や企業で哲学対話を展開する永井玲衣さん。彼女の対話に対する正直な言葉、正直な視点に、本のページをめくる私の手が止まりました。 私は、前回のコラムで「リスクを取って話すことから対話は始まる」、そんな主旨のことを書きました。「対話の先で自分が変わること、そのことに両者がオープンな姿勢で臨むことが大事」。そんなことも書いたと思います。

そのネットワークシステム、万全ですか?

written by 片桐多佳子 新型コロナウイルス第6波はピークアウトしたようですが、1日も早い終息を祈らずにはいられません。我が家でも、2月の初めに娘が保育園関連で濃厚接触者になったのを機に、家の中が何者かに侵されているような雰囲気となりました。 2月中旬には、夫と息子がコロナ陽性判定。私自身は陰性ながら、珍しく体調を崩し、それから1か月間、ひどい頭痛に悩まされ続けるという体調不良月間となりました。 このコラムの配信が残り1週間と迫った時、頭痛による睡眠不足はピーク

人は、自分が参加した対話を通じてリードされる

written by 鈴木義幸 先日、当社のイベントで、株式会社商船三井の池田潤一郎会長と対談させていただく機会がありました。 池田会長は、社長に就任された7年前からエグゼクティブ・コーチングを受けていらっしゃいます。昨年、会長になられてからは、自らがコーチとしてグループの子会社に新たに就任された4人の社長のコーチングをされるようになりました。私は現在、その4人の社長へのコーチングをサポートさせていただいています。 親会社の会長が子会社の社長をコーチする。 とてもユニ