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コーチの視点から共に考えるビジネスコラム

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「Coach's VIEW」はコーチ・エィのエグゼクティブコーチによるビジネスコラムです。 コーチ・エィ代表取締役の鈴木義幸をはじめ、東京、上海、バンコク拠点在住コーチが、エグ… もっと読む
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2020年9月の記事一覧

組織はなぜコーチングができる人材を求めるのか

written by 栗本渉 コーチングができる人材が求められつつあります。 「有能なマネージャーの資質のトップは、良いコーチであること」というGoogle社の調査結果(※1)や、「83%の組織は、今後5年でマネージャーの職務要件としてコーチとしての役割が加わる」という2019年の国際コーチング連盟の調査結果(※2)については、これまでコーチ・エィのコラムでもよく紹介してきました。 実際に私たちが企業の経営幹部と接する中でも、人材への要求が変化していることを感じます。自

経営チームを「チーム」にする

written by 鈴木義幸 「チームにする」とはどういうことか? ひとつの解釈は、そこに集うメンバーが「共創」をしているということではないかと考えます。 共創とは、簡単に言えば、全体が部分の総和以上になっているということ。1+1+1が3よりも大きくなっているとういうことです。 メンバーが相互に作用、影響しあい、集まって協力し合っていることによって価値を生み出している。 それが、「チーム」である状態。 チームというものをそのように解釈したときに、最もチームにする

見えるネットワーク、見えないネットワーク

written by 稲川由太郎 組織には、組織図に代表されるようなフォーマルにシステム化された管理の後ろに、実はいろいろなレベルでインフォーマルなネットワークが存在します。 インフォーマルな人と人のつながりによる人間関係のダイナミクスは、組織にとってプラスに働くこともありますが、組織内に見えない障壁を作るといったマイナスの作用があることも少なくありません。そうした意味で、インフォーマルなネットワークは組織全体の意思決定や経営の効率に実は大きく影響していますが、トップマネ

何を不安に感じているかは人それぞれ異なる 「自分に見えるものだけで判断していないか」

written by 小池恭久 新型コロナウイルスが昨年末に中国武漢市で発生して以来、これまでに196の国・地域で約2400万人の感染が確認され、未だ感染拡大は止まっていません。 そんな中、私が駐在する上海では、累計感染者数342人、現在の感染者数はゼロです(2020年8月27日現在:海外からの輸入症例を除く)。この情報に疑問を呈す声も少なくありませんが、コロナ発生時から現地で生活してきた私には嘘だとは思えず、封じ込めに成功したことは間違いないと思います。 駐在員の間で

組織がコーチングを活用する本質的な目的

written by 長田祐典 予防医学研究者の石川善樹さんから興味深いお話を伺いました。「その言葉が、世の中でどのように認識されているかは、画像検索をしてみるといい」と。 果たして「コーチング」という言葉を画像検索してみると、どんな画像が表示されるでしょうか。パーソナライズされているとはいえ、多かれ少なかれ似たような画像が表示されるのではないかと思います。私の画面では、「二人の人物」、「ティーチングとコーチングの対比」、「目標に向かうプロセス」などのイメージ画像が目に入