【虚偽日記】ママなお姉さんの話
その人はその日の事をこう言った。
会社の飲み会があった。私はお酒が大好きだけど飲み会のような人に気を使って細々と飲むのが嫌い。
家で1人で飲む方が特段好きだと。だけど、なぜかその日だけはタガが外れたみたいに飲んでしまったと語ってくれた。
僕はその日、駅前でパパと待ち合わせをしていた。
集合時間を2時間を過ぎた時点で待ち合わせをすっぽかされたんだなって気付いた。
金欠だったから結構ショックで柱にもたれかかってしゃがみ込んだ。
そしたら頭に生暖かい感覚があって、すぐに流動体が髪の毛を伝って下に流れてきた。
それは上記に語った彼女のゲロで、それがファーストコンタクトだった。
彼女は瞬間的に頭を下げた。
ごめんなさいと僕に謝った。
ゲロを頭にかけられるなんて今まで生きてきた中で1度もなかったので不快より笑いが先行するとは知らなかった。
ゲロ女は僕が笑ってる間も謝っている。
大丈夫ですよと伝えると大丈夫じゃないと反論した彼女は僕の腕を掴んで家が近いからと言って強引に自宅に連れ込んだ。
僕は未成年だよ。こんな時間に家に連れ込むなんて淫行になって捕まっちゃうよって言ったけど、その時は私と付き合ってると言えばいいって、解決になってないけど、面白かったからついていった。
家にあげてもらって、シャワー借りた。
着替えは学校のジャージを持ってたからそれを着ることにした。
お姉さんは言う。
本当に申し訳ない制服のクリーニング代は出すし、出来る事ならなんでもすると。
だから僕はこう言った。
だったら僕を買ってくれませんか?
今日はおじさんと遊ぶ予定だったんだけど、すっぽかされたから、寂しんだ。
お姉さんはこう綴る。
「いいよ」
こうして僕は、その日、1日だけ。お姉さんのモノになった。
酔っていた勢いもあったし、僕は若かったし、朝までベッドの上で過ごし。
最中。僕は言った。
「明日、仕事はいいの?」
こう返された。
「明日は休むよ。君と居たいから」
ほんとはお酒なんて欲しくない。寂しさを埋めたかった。それだけ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?