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ババアと言いたいのかもしれないが、ジジイに言われたくない

訓練校の入校試験がありました。
やはり今回もダメな気がします。

試験はできました。満点ではないでしょうが、まあまあ近いと思います。
国語はおもに漢字の読み書きで中学程度、数学は中1程度です。
自分でも驚くほどできました。20分しかなかったのに、検算する余裕もありました。

面接は5〜10分ほど。聞かれることは毎回、おなじようなことです。
そして毎回、おなじように答えます。

・訓練を受ける目的は。
・就職活動はどうか。
・毎回、参加できるか。
・若い人が多いが、あなたは年齢が高いがうまくやっていけるか。
・授業についていけると思うか。
・修了後、どんなところに就職したいか。

不足しているスキルがあって、応募しても書類選考で不採用になるため、受講して早期就職につなげたいのです。独学ではどうしても限界があります。
採用されるなら、正社員にはこだわりません。
授業にはまじめに参加します。
若い人ともうまくやれます。
直近の職場には若い先輩や上司ばかりでしたが、人間関係は良好でした。

面接のたびに、不思議なことが2点ありました。
ひとつは訓練校のメインの面接官は高齢の男性ばかりということ。
もうひとつは、わたしより年長らしき男性から、毎回「あなたは年齢が高い」と言われること。

面接官はいつも2名で、サブに女性がついていることもありますが、質問をする人はわたしより年長に見えます。
その人にとって、年齢はどういう意味を持つのでしょうか。

「年齢のなにが問題ですか。政府も定年延長を推進しています。わたしだってあと10年、現場にいたい。だから受講したいんです。
まわりが若い人ばかりだろうとうまく協調します。課題も提出します。仕事は皆勤でしたし、訓練も休みません。
わたしは本気ですが、年齢はそんなに問題ですか」

万が一にも受かるほうに賭けるなら、いままでどおり言われたことだけに答えるべきだったと思います。どうせ今回もダメだろうから、言いたいことは言ってスッキリしたかった。
「あんたのほうが年上だろうに」という本音が底にありました。

まあ、面接官の人たちには「年齢以前にあなたの“そういうところ”が向かない」と言われそうです。
そういう向かない人が行くべきではないと気づきました…いささか遅きに失しましたが。

学校としてはトラブルメーカーを入校させて採用率が下がると、補助金が出なくなるので、面接で人を見極める必要があるのはわかります。
とくに今年は競争率が高く、3.5倍から4倍くらいと聞きました。

「コロナ退職枠」や「ひとり親優先枠」を一定数設けている講座があります。
そもそも49歳以下しか入校を認めない講座もあります。

平常時の競争率は1.5倍。開講時期によっては定員割れすることもあるそうなので、これだけ入校希望者が殺到すると訓練校側の準備や負担も相当なのでしょう。

入校希望者ひとりひとりを見る余裕はないのかもしれません。
60歳であれば、それなりのキャリアがあって当たり前。訓練校はもっと将来のある人のために譲りなさいということなのかもしれません。

3回受験して、試験を受けた人とすこし話しましたが、年齢のことを言われたのはわたしだけでした。不利だったのかなと想像しますが、実際のところはわかりません。合格でも不合格でも、その理由は明かされないからです。

誰が受講するかを決めるのは学校側にあるわけですから、わたしは結果を受け入れるしか選択肢はありません。

そして気持ちを切り替え、自分を受け入れてくれる職場があると信じて、探すしかありません。

まあ、でも、これで踏ん切りがつきました。

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