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エンタメクリエイターが活用すべきクラウドサービス2020年12月最新版

お金を稼ぎ、法律を守る

やりたいことで生きていくと覚悟した私たちを待ち受けるたとえ不本意であってもやらねばらなぬことがこの世界には二つあります。それは①お金を稼ぐこと②法律を守ることです。これをできる限り低コストかつ低ストレスで行うために本稿が役に立ちましたら幸いです。

アウトプットを販売する

この記事を掲載しているnoteというサービスでは記事を有料販売することができます。文章に限らず音楽などを販売することも可能です。これぞと思うものが書けたらその価値を世に問いましょう。私の行っている弁護士業でもなんでも同じですが、自分のやりたいことと世の中が求めることを接続することでプロフェッショナルが成立します。

イベントを開催するのであればPeatixというサービスが無料で利用できます。イベントページを作成し、このサービスを通してユーザーから入金を受けること等もできます。

音楽配信の分野では様々なディストリビューター(配信代行サービス)が存在していますが、TuneCoreがオススメです。どのディストリビューターも当然ながら配信代行の依頼をすれば手数料がかかります。年額が決まっている定額サービスもあれば、売上の数%を手数料とするサービスもあります。TuneCoreは年額の手数料を支払えば売上は100%手元に残ります。非常にシンプルな料金体系で、配信時の手数料を支払えば世界中のApple MusicやSpotify等に配信することができます。

物販pixivFACTORYがオススメです。受注生産ができます。どれだけ売れるかが分からない状態で先に商品を製造するのは大きなリスクでありストレスです。受注生産であれば在庫を抱えずに商品を販売できます。購入していただいた際にもサービス側が製造・発送を行ってくれますので、まさに徹底した低ストレスをもたらしてくれるサービスです。

生きるためには「価値提供をして対価を受け取る」という循環を繰り返す必要があります。そして、これを低コスト・低ストレスで運営するためにはクラウドサービスをうまく活用していく必要があります。

告知する

好きなことで生きていくためには、その価値を感じ取ってくれる人たちに知られる必要があります。自分のやりたいことと世の中が求めることとの接続のために自分のアウトプットや自分自身を世に知らしめる必要があります。

TwitterInstagramという超絶普及しているサービスはなんと無料で利用できます。このnoteも無料です。その価値が届くまでとにかく手を動かして発信していくことになると思います。

自分のエージェントを持つのも良い手です。クリエイターは制作に集中し、別の仲間に自分のアウトプットを広めてもらうということです。手元に予算がない場合には、売上の数%(10%〜30%が相場なのではないでしょうか。)を成功報酬としてお渡しするというのもよくある仕組みです。例えばPeatixを作成・管理し、SNS等で告知するというエージェント活動をお願いし、Peatix経由の売上の数%として報酬設定すれば、額もはっきりして揉めることも少なくなります。

(なお、本稿では無料のクラウドサービスをたくさん紹介しますが、このようなサービスが無料で運営できる理由は大きく二つのパターンがあります。一つは広告モデルです。もう一つはエージェントと同様に売上の数%を成功報酬(「手数料」と表記する場合が多いです。)として受け取ることで成立しています。)

チームを組成する

企業運営でも低コスト・低ストレスで運営するための肝は①外注(例えば営業・告知エージェント)②クラウドサービスの積極的な活用であり、各社がこぞって導入し始めています(「DX」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、②クラウドサービスの積極的な活用はDXの動きの中心にあります。)。個人のクリエイティブ活動においてもこれは同様です。

自分のプロジェクトを動かす際には、チームを組成するのがオススメです。先程の営業エージェントも同様ですが、クリエイティブに集中するためにもやりたいこと得意なことで役割分担してプロジェクトを動かすのが良いのではないでしょうか(人生における最大の贅沢が生活する時間や場所、一緒にいる人を自分で決められることだとすれば、そのためにお金が必要になりチームが必要になるという流れは自然なものと思われます。)。

オススメのチームコミュニケーションサービスSlackです。一定の機能制限はありますが無料で十分に利用できます。プロジェクトごとにチャンネルと呼ばれる部屋を設定できます。曲ごとにライブごとにイベントごとにチャンネルを設定して一緒に物作りをする仲間たちをそこに招待します。

(余談ですが、これらのサービスはすべて私が2015年に法律事務所を立ち上げ売上を拡大し自分の時間をコントロールしたりやりたい仕事ができるようになったりした過程で活用してきたものです。)

確定申告する

冒頭で、たとえ不本意であってもやらねばらなぬこととして①お金を稼ぐに続き②法律を守るを挙げました。法律は「知りませんでした」が通じない世界です。ただし、取り急ぎ注意すべきことは税務だけです。具体的には、確定申告をしましょうという話になります。

年間の所得が38万円(起訴控除額)以上ある個人事業主は確定申告が必要となります(詳しくはこちらに書いてあります。正確性を担保すべくややこしい書き方になっていますね。法律家の重要なお仕事のひとつはこれをわかりやすく噛み砕くことにありますが今回はざっくりいきます。)。2021年は確定申告が必要になるほど稼ぐぞと決めたら年が明けたら開業届を提出しましょう(青色申告という有利な制度を利用するためにはその年の3月15日までに提出する必要があります。)。

帳簿をつけて確定申告を行う場合もクラウドサービスを利用するのが最もムダがなく低ストレスです。様々なサービスがありますが、マネーフォーワードのクラウド確定申告がオススメです。銀行口座・Amazon・Suicaなどと連携すれば自動で記帳ができます。その上で、記帳データから確定申告に必要な書類をほぼ自動で作成することができます。手入力する部分もありますが何をどう記載すべきかサービス上にわかりやすく示されて非常に利用しやすいです。

おわりに

このようなお役立ちnoteを書いたら最後にしれっと宣伝をしておくことになります。このnoteは私の所属する法律事務所がエンタメ分野の無料法律相談を再開したことを告知したくて書きました。すなわち、法律事務所forkは、2015年8月に本格的にeスポーツ、芸能、スポーツの法務を開始し、慈慶学園グループの東京アニメ・声優専門学校(現:東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校)で講師を行う道を切り拓き、ゲームメディアに多数の寄稿を行い、eスポーツの法的論点をいち早く整理し各所に働きかけ、電通デザイントークに招かれ、多数のプロゲーマー・プロゲーミングチームの顧問を現在に至るまで行い続け、さらには並行して2015年8月には渋谷・恵比寿でサッカークラブを複数運営するNPO法人の顧問となりリアルスポーツでの法務提供を開始し、欧州1部リーグに在籍するプロサッカークラブ運営法人の法務としてインハウスで働き、Jリーグクラブのeスポーツ事業、サッカー選手代理人に対する顧問、スポーツのマーケティング事業などなどスポーツにまつわる様々な角度のビジネスに対して法務を提供し、はたまた2015年8月に始めた無料相談を端緒に、多数のミュージシャン、アイドル、俳優、声優、ダンサー、YouTuberなど様々な芸能活動を行う個人からの依頼を受けて法的解決に奔走するなどしてきました。最近また事務所としてeスポーツ、芸能、スポーツ法務の無料相談を再開したのでぜひぜひHPTwitter DMなどからお気軽にご相談ください👀

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