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葬式にかけてほしい曲は今のうちに伝えないと意味がない

とりとめないけれど、急に書いておきたくなった。
別に何か余命宣告を受けているわけでもないし、差し迫った戦争があるわけでもない、少なくともワタシの隣には、まだ。

馬の眼の高校の友人が亡くなった。人の生き死にはわからない。特に新型コロナ以後は余計に見えなくなった。

ワタシは配信主でもあるのだが、リスナーさんの中には難病の人もいれば、過去に何かしらの犯罪を犯して収監されていた人もいるし、それこそ差し迫った戦争に面している人もいれば、いろいろだ。いろいろのままでいいと思っている。

もうこの2年消息不明のフォロワーさんがいる。応答なしと書いてあるし、前に辞めるという話をしていたので単に辞めてしまったのだととらえることもできるが、彼はワタシ同様に「できるだけ早く死にたいクラスタ」であり、氏の誕生日が近づくにつれ、その意志を強める人であった。また難病を患い、新型コロナにおいていえば、ハイリスクでもあった。

今も応答はない。それでもときどきDMを送っている。もちろん、応答はないのだが。

いつかここを去る時、オンラインでしかつながりのない人たちにどうやって伝えたらよいか。やはりそういう伝言代行みたいなサービスは必要だろうけれど、なんだか赤の他人に知られたくない気もする。

だから先に言っておく。
ワタシが死んだら自分の教会での葬儀を希望する。誰かにSNSのワタシのアカウントから発信してもらう手配をしないとね。
香典はキリスト教だと「お花料」と呼ばれるのだが受け取りは辞退する。
返礼が煩雑になるのは好ましくない。だから手ぶらで来てほしい。

ワタシには馬の眼しか家族がいないので、馬よりうっかり長生きしたらその辺の連絡は司祭に頼んでおくかもしれない。まあとりあえず馬のほうが長生きする契約になっているのでご安心召されよ。

ワタシが愛してやまないぬいぐるみ氏と一緒にいることと、棺に聖書が一冊入っているのをぜひ確認してほしい。遺言通りになっているか。これが最も重要なんだ。特に、ぬいぐるみ氏と一緒であること。絶対に。

きっと馬が先であれば、先にワタシと同じ名前のまんまるの羊と、小さなシロサイくんが出迎えてくれるだろうけれど、馬がワタシの後にくる場合には、この2体が馬ちゃんと一緒にいるかどうかも確認してほしい。ワタシの代わりに。ぜひに。

それと、葬儀の間かけてほしい曲があるんだ。
浜渦正志のVielen DankのStummer Dialogをお願いしたい。
CDはエンディングノートに貼っておく。何ならUSBにも入れておくよ。讃美歌しかかかってなさそうなら必ず伝えてほしい。この曲で見送っていただきたい。

せめて心穏やかにログアウトしたいんだ。
それだけが今のワタシの唯一のこだわり。もう家族とか作れないから。

他にもかけてほしい曲があるから、思いついたら時間のある時に少しずつ追記していくよ。

※1
Vielen Dankとはドイツ語で「ありがとう」

※2
Stummer Dialogとはドイツ語で「沈黙の対話」



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