見出し画像

【TIMES】2023年4月17日 15時36分 春の土用 / 夏への季節の変わり目 Change of Season (Spring to Summer)

【TIMES】2023/04/17 15:36

地球暦が「土用入り」をお知らせします。
春の土用 / 夏への季節の変わり目 Change of Season (Spring to Summer)

地心黄経27度、日心黄経207度

The nineteenth-day period will start before Summer's Start (18 degrees to go until Summer's Start).

*  *  *

北半球は春から夏へ、季節の変わり目を迎えます。

春の土用 4月17日~5月5日までの18度(19日)

二十四節気では穀雨を前に、全国的に野山に新緑が芽吹く春真っ盛りです。季節の盛りに次の季節が兆してくる合図が「土用」の時期。年に4回の土用(今年は計73日間)のうち、特に春の季節の土用(18度・19日間)は「春夏秋冬」を起承転結とした“起承”にあたる場面展開の時。まもなく夏を迎える「立夏」を前に準備期間に入った知らせです。

季節の変わり目は、何かと変化の多い時期。また反対に波に乗りやすい時期でもあります。四季の移り変わりは農業などの他にも、飲食業、服飾業、建築業など衣食住に関わる分野では特に重要な節目にあたります。それぞれの生活でシーズンのメリハリを意識し、一早く夏の気配を先取りするように、波に乗っていきましょう。

大きな決断や引っ越しなどには細心の注意を払うとされている土用は、選択が多く目標が散漫になりがちです。迷うと揺れやすい時だからこそ、ものごとを丁寧に運ぶことを心がけたいものです。自分の中心に立ち返ってみる土用の季節、一日(点)から一年(円)を見渡すように、地球暦を広げて大局を見てみてはいかがでしょう。

変化でリズムを崩しやすい土用の時期は、無理をせず力を抜き流れに身を任せることで、より大きな転機を自然に乗り切ることができます。受け身を学びながら、変化の力を借りるつもりで、まずは自分の足元、立ち位置をしっかりと確認しましょう。夏至を迎えるころにはきっと新しい自分がそこに立っているはず!
土用の定番は保養・養生です。自然治癒力を高める食生活や習慣に目を向けて、体調管理や養生も心がけていきましょう☆

2023年度 土用の季節

春土用:4月17日~5月5日  19日間(太陽黄径27度)
夏土用:7月20日~8月7日  19日間(太陽黄径117度)
秋土用:10月21日~11月7日 18日間(太陽黄径207度)
冬土用:1月18日~2月3日  17日間(太陽黄径297度)

Photo: 世界観アーティスト ひさえさん

土用は季節と季節の間の大切なとき

春の終わりの18°(今年は19日間)「春の土用」に当たります。土用の「土」が表すものは季節の変化を生み出す地球そのもの、つまり「場のエネルギー」です。土の中では微生物や菌類、酵素・酵母などの働きによって解毒・分解、発酵・腐敗が常に行われており、すべての命は土から生まれ、土に還っていくと考えられてきました。後述する陰陽五行説において「土」とは死と生、つまり生命の循環を促す働きを表しており「土用」は「過ぎ去る季節の死を促し、来たる季節の生育を促すとき」とされています。季節が入れ替わり、場のエネルギーが変化する時期は、内臓の中の中央に属する「土」の内臓、「脾」の働きを整えることが養生の要です。

「脾」は土の中のように、腸内細菌をはじめとする微生物や菌、酵素・酵母の力を借りながら食物を消化して栄養に変えて、全身に分配するエネルギーセンターのような役割を担います。

「脾」の働きを助ける味は「甘み」。春のキャベツ菜の花を湯がいた甘みは、消化の働きを助けます。その他、玄米などの全粒穀物沢庵などの漬物と、自然の甘みを取り入れながら胃腸を調えて、夏に元気に動くための気力を養っていきましょう。

テキスト 書籍『春夏秋冬 土用で暮らす』(主婦と生活社)

暮らし方で具体的に気をつけること


■一度立ち止まってみましょう

人によっては大きく環境が変わって間もない、そわそわした時期地に足がついていない感覚を覚えることがあるかも知れません。そんな時こそ「土用」を活用し、まわりを見渡していったん立ち止まることが大切です。

■再生とデトックスに重点を置きます

春の極まりでもある土用の時期は、再生と成長の象徴でもある筍(たけのこ)の最盛期と重なります。筍は山菜の中でもかなり強いえぐみを持つ野菜。春の土用の間じゅう、筍を食べて過ごしてもいいのではと思うほど排毒効果がありそうです。
筍は、買ってきてすぐに茹でないと甘みが落ち、えぐみが増してしまいます。糠(ぬか)を加えてゆっくりと煮、そのまま冷やしてからでないと料理はできません。焦らずじっくりと腰を据えて、食材(土のもの)と向き合うというのも土用にぴったりだと思います。

■扇風機、クーラーの点検をしましょう

立夏を境に梅雨が始まる少し前から、じんわりとした暑さがやってきます。いつ暑さが訪れてもいいように点検をしておきましょう。蚊取り線香も夏の必需品。刺激が少なく、ナチュラルな香りの除虫菊の蚊取り線香を取り寄せておきましょう。

■自然の風と光をたっぷりと浴びて、英気を養いましょう

生命力がピークに達している木々の間を吹いてくる風を求め、身近な自然を堪能しましょう。見慣れた近所の公園や緑道も、緑にあふれ、風薫る季節を体感できます。

■素足で土に立ってみましょう

気温も上がり、菜園仕事やガーデニングにも適した時期。地域によっては田植えのシーズンがそろそろ始まるころです。土用は土と繋がっていることを意識する期間。素足で大地を踏む機会を作ってみましょう。

PHOTO:ACクリエーター くりーむぱんさん

*  *  *

『地球暦2023年度版』販売中! 太陽中心の『地球暦』に、地球中心の『月めくり』を加えた、 改暦150年記念の特別セットをリリース!しています。ぜひお求めください。

地球暦SHOPはコチラ

奇しくも今年は改暦150年の節目の年。曆師 杉山開知として新たな決意がこもった作品となっています。毎年毎年、細やかなアップデートがあり、変わらないところ、変わり続けるところが織りなされた宇宙の縮図です。

改暦150年の節目に|KAICHI SUGIYAMA|note

国立天文台ニュース:改暦150年関連記事こちら
改暦150年関連記事 後編

☆  ☆  ☆

今年も!クエスト!!

わたしの地球暦クエスト2023。
春分からスタートします☆
わたしたちの暮らし、自然の営み、社会の動き。 地球暦に自由に書き入れて眺めることで、新しい気づきや発見が生まれます。

地球暦を用いた自由な探求を共有する
『MY HELIO COMPASS QUEST わたしの地球暦クエスト』
今年も開催します!

https://note.com/hcquest/n/n6f5a49dcb02a

2023年のスタートは春分の3月21日!
今年☆あなたもチャレンジしてみませんか。
クエスト2023エントリーはこちらから

最新情報など詳細はnote「わたしの地球暦クエスト」でご案内します。

クエスト2022のアワード作品はこちらから
2023年2月11,12日に開催した「ヘリオキャンパス2023」でも作品展示をしました。

今年はあなたもぜひ一緒にクエスト!
Webサイト「MY HELIO COMPASS QUEST わたしの地球暦クエスト」 https://hcquest.xyz/

🌎地球暦イベント情報🌎

日時:2023年4月22日(土) 16:00〜19:00
場所:丁子屋(静岡県静岡市駿河区)
参加費:初回:10,000円以上の自由料金 ※丁子屋とろろの食事付き!
2度目以上ご参加の方:7,000円以上の自由料金
内容 :杉山開知講演 16:00〜17:45
食事         17:45〜19:00

【地球暦2023 オフィシャルイベント】こよみをたのしむ会 於 丁子屋 弥生の会 2023年4月22日(静岡県) - こくちーずプロ (kokuchpro.com)

静岡ユネスコ協会
創立75周年記念講座
2023年5月27日土曜日 13:30開場
アイセル21 にて。

*お知らせ*

販売中の地球暦2023ですが、リーフレットに誤植がありました。
朔弦望のページです。
卯月が「春」に記載、日付が、弥生と同じになっておりました。
正しくは、卯月は「夏」の始まり初夏であり、
05.20 朔
05.28 上弦
06.04  望
06.11 下弦
となります。ご確認ください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?