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【TIMES】2023年3月7日 21時40分 如月 満月 2nd Full Moon

【TIMES】2023/03/07 21:40 如月(きさらぎ)望
旧二月 2nd Full Moon / 仲春 Around Vernal Equinox

地球暦が朔弦望の「如月の満月」をお知らせします。
The 2nd Full Moon of the lunar year occurs on March 7th. Enjoy the first full moon after the vernal equinox.

🌕如月
春分の 目覚めの時ぞ 近づきて
春の陽気 さらに立つ

旧暦では春分とともに二番目の満月となる「仲春」の月が満ちてきました。

春分という新年度がはじまる北半球にとっては、最初のお月さま。
草木はみずみずしく、次々と花が咲きはじめる春の季節は、自然界でも1年の朝を迎えたような特別な情感を持っています。

日本の先住民のアイヌでは、日脚が伸びるこの月をイノミチュプ(祈りの月・祝の月)と呼び、ここから新しい年をはじめていました。アイヌの女性は毎月、自分の月経の時の月の形を子どもに覚えさせ、生命のめぐりを教えていたそうです。満月が月経期であれば、新月は排卵期にあたります。月のリズムは女性の体内生理周期と同調し、満ち欠けする月を見ながら、身体に流れる血潮の満ち干きを感じて、自然とともに体調の変化を捉えていました。

中南米メソアメリカの先住民も、春分のあとの満月からはじめる月の暦を作り、女性のための暦としていました。メソポタミアのシュメール・バビロニアに起源を持つユダヤの暦も、1年で最も大きな行事ペサハ(過越祭)をし、キリスト教でも満月の後にイースター(復活祭)という最大の行事を行っています。世界の信仰を問わず、この春の満月は新年度を告げる合図となっていました。

“満月”と“祭り”というと気分が盛り上がるイメージがしますが、実際は厳かな儀式とともに静かな祈りを捧げていました。夜更けに満月が天頂高く昇るときは、海は大きく潮が引きムーンサイクルのピリオドのような潮時(しおどき)を迎えています。ですからテンションも上がるというよりは、深く自分の内面に潜るような感覚がするはずです。月が昇るにつれて瞑想が深まり、満月の深夜には潜在意識的な領域が広がり、普段気づいていないことに気づいたり、無意識に転換や変容を引き起こすようなことに繋がったりします。

「雪割草」 PHOTO:ACクリエーター:silencecatさん

春分からは昼の長さが増え、動植物も一斉に活気づき、自然の変化からも体感的にはじまりを感じます。現在のようなカレンダーや旧暦を使う以前の原始的な感覚では1ヶ月は新月はじまりではなく、多くは満月はじまりでした。新月は目に見ることができず、また日付を確定することが難しいのに対して、満月は月がまんまるになりと肉眼でもわかりやすく、月夜は夜も明るく活動できるため1ヶ月の目安とされていたのです。

仲春の時空間情報


352 | 2023.03.07 如月満月 21:40
353 | 2023.03.08
354 | 2023.03.09
355 | 2023.03.10
356 | 2023.03.11 水星と土星の結び
357 | 2023.03.12
358 | 2023.03.13
359 | 2023.03.14
360 | 2023.03.15 如月下弦 11:08
361 | 2023.03.16 地球と海王星の開き
362 | 2023.03.17 水星と海王星の結び 水星と地球の開き
363 | 2023.03.18 彼岸の入り
364 | 2023.03.19
365 | 2023.03.20
2023.03.21 春分
2023.03.22 閏如月新月

新年度の地球暦の準備にベストタイミング!

地球暦2023年3月21日 6:24スタート!

はじめよう。2023年からの時空の旅!

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奇しくも今年は改暦150年の節目の年。曆師 杉山開知として新たな決意がこもった作品となっています。毎年毎年、細やかなアップデートがあり、変わらないところ、変わり続けるところが織りなされた宇宙の縮図です。

改暦150年の節目に|KAICHI SUGIYAMA|note

国立天文台ニュース:改暦150年関連記事こちら(前編)
          改暦150年関連記事こちら(後編)


月が金星と接近、一部地域では金星食

3月24日、日の入り後の西の空で明るく輝く金星に、月が近づきます。この日は、細い三日月。夕暮れの空の中で美しい光景を楽しめるでしょう。

九州の南西部から南西諸島にかけての地域では、月が沈む直前に金星食が起こり、月の暗い輪郭に金星が隠れていく様子が見られます。きわめて低空で起こる現象ですので、水平線まで見渡せるような場所で観察する必要があります。

地球の周りを公転している月は、地球から見ると天球上を刻々と西から東へ移動しています。このとき移動していく月が背後にある天体の前を通過し、隠すことがあります(食、または掩蔽(えんぺい))。惑星食が日本から見られる機会は多くはありませんので、注目してみましょう。

各地の金星食の予報時刻は、下の表のとおりです。場所がわずかに変わると見られる状況も予報時刻も変わるため、事前にしっかりと調べておくことが大切です。
金星食見れる地域、見れない地域など詳しい情報は、国立天文台のほしぞら情報を参照ください。

🌎地球暦イベント情報🌎


暦師 杉山開知のお話、次回『こよみを楽しむ会』は3月25日土 丁子屋にて。

https://www.kokuchpro.com/event/d42d4bad62a0f4fc568a49f905bcc426/

☆リリースイベントは、3月29日愛媛で開催☆

地球暦オフィシャルリリースツアー 2023 愛媛 2023年3月29日(愛媛県) - こくちーずプロ (kokuchpro.com)

【開催日時】 2023年3月29日(水) 13:30~16:00
【参加費】  5,000円
【開催場所】 和光会館
【開催住所】 〒790-0806 愛媛県松山市緑町1-2-1

*お知らせ*

販売中の地球暦2023ですが、リーフレットに誤植がありました。
朔弦望のページです。
卯月が「春」に記載、日付が、弥生と同じになっておりました。
正しくは、卯月は「夏」の始まり初夏であり、
05.20 朔
05.28 上弦
06.04  望
06.11 下弦
となります。ご確認ください。


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