服は普通に作るよりリメイクが何倍も難しい。

こんばんは。今日もお疲れさまです。

8月のお盆休みも佳境を迎える深夜、また1人悶々としながらミシンを踏む。

リメイクアイテムの試作。

手元にあるのは、学校の授業で作ったフレアスカート。

まだデザイン性の高いものは作れないから素材で勝負だと思って、日暮里の生地屋を延々と巡って手に入れた生地。生地に凹凸と透け感があって、お気に入り。

ただやっぱりそれだけだとオーソドックス過ぎて面白味がないから、ドローコードを通してギャザーを寄せてみることにした。

紐を通しにするための別布を細長く切る。
薄手の生地だとなかなか綺麗にまっすぐ線をひけない、萎える。

生地の両端を少し折ってアイロンでクセつけする。
クセが、つかない。

正直、これだけでもめんどくさい。

そう、服作りは縫うまでのめんどくさい工程が多いのだ。

しかし休みたい気持ちを抑えて奮闘する。

ていうかこれ古着じゃねえじゃねーか。
古着リメイクじゃなくなるだろが。

そんな心の声も聞こえてくる。

しかしそんな事は一旦どうでもいい。

とにかく、目の前のスカートに紐を通しおわろう。

お、いいのでは。
妹に写メを送る。

「おー、なんかすごく平成っぽい」

ガーン。
目の前が真っ暗になる。
もうなにもやる気がおきない。


しかし、ファッションにおいて、ユーザの意見こそが真実であり正義。作り手がどんなに頑張って作ったとしても、良いと思われないと意味がないのだ。

イメージ写真も送り、どこがどう違うのか研究。

素材なのかシルエットなのかリボンなのか紐なのか。

ファッションに限らず、ものづくりやクリエイションの世界というものは、こういう果てしない試行錯誤の繰り返しなのだろう。とても果てしない。


しかし、沖に出たものだけが魚を釣れるのだ。

最初は何も網に引っ掛からないかもしれないし、
小魚しか獲れないかもしれない。

しかし、いつまでも陸にいて魚の取り方を練習していても釣れるようにはならない。


沖に出たものだけが魚を釣れるのだ。


大事な事だから、2回自分に言い聞かせる。

よし、とにかく完成だ。

次に、進もう。


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