子どもとのお別れについて
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みなさん、おはようございます。小学校教師のhekotaren先生です。
もう春ですね。三寒四温と言いますが、暑い日が続くなあ、と思ったら、突然寒くなって、を繰り返すのを感じると、毎年「もうすぐ、あの子たちともお別れだなあ」と感傷にひたっています。
さて、そんなhekotaren学級も、あと3日で解散となります。
小学校にお勤めの方は分かると思いますが、この時期の使い方って、
来年度のスタートを決めるといっても過言ではないんですよね。
今回は、学年末をどのように過ごすといいのか、私見を述べていきます。
今担任している子たち、大切ですよね。手塩にかけた、我々教師の作品のようなものだからです。
しかし、強制的に解散になるのです。これを悲しむ人も多いでしょう。
でも、教師の仕事の良さってここにあるんですよ。
どんなに素晴らしくても、一年でお別れ。
これは、成功にしがみついてしまうという人間の習性を上手に解消してくれます。だって忘れざるをえませんからね。
一方、どんなにうまくいっていなくても、やはり一年でお別れなのです。そう思うと、「あと何日」とがんばれる方も少なくないと思います。
教職以外ではこうはいかないことって多いと思います。顧客と一年で必ずお別れする営業マンってどうです?あんまりいないですよね。
ここでポイントなのは、
「成功体験を忘れ、次に行く勇気」
です。
去年の子はこうだったから、今年もこれでいけるだろう、というのは、
非常に危険です。相手は生きた人間で、なおかつ子どもです。
学校を異動すると、完全に違う生き物を相手にしている感覚になること
すらあります。
私の場合、もうこの時期になれば、来年度の子どものことを考えます。
どんな学級にするか、今年度の反省を踏まえて準備を始めます。
こうすることで、今年度の子どもたちのことに心を奪われることなく、
次のことを考えることができます。
こう聞くと、保護者の方の中には、
「先生は、もう次のことを考えているのか」
と残念に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
私はどちらかというと感傷に浸る方なので、あえてこうしているのです。
今年度の私のクラスは、たぶん過去最高の状態です。
二重跳びはほとんどの子が跳べるようになりました。
キーボードのタイピングは、ほとんどの子に私自身かないません。
ほんとにね、めちゃくちゃ速いんですよ。
助け合う姿が当たり前で、男女も仲がいいです。
学力も上がりました。
まだ反省もたくさんありますが、いいクラスになったと思うのです。
こうなると、もっとこの子達と…と思うものですが、お別れは近い。
私はあえて、この時期は突き放しています。
来年の先生とうまくやってほしいからです。
私との日々は忘れて、新しい日々を、新しい友達や先生と作ってほしい
からです。
私もがんばります。
最後になりますが、この時期の使い方です。
私は、今やっている仕事をまとめます。
次の方が使いやすいように、パソコンのファイル、文書ファイルを整理しておきます。
そして、教室の掃除。今年はめちゃくちゃ速くて、もうすぐにでも教室を明け渡せるくらいになっています。全部子どもたちに手伝ってもらいました。
そこまで来たら、もうあとは、ノートを一冊用意します。
今年の実践や反省を取り込んで、次の年にやるべきことをまとめます。
これを黄金の三日間ノートと呼びます。
とても有名な実践ですので、ご存じの方も多いでしょう。
次回からは、黄金の三日間に何をするのかをお話ししていきます。
教師の仕事は、おもしろい。
教師の仕事は、たのしい。
教師の仕事は、ブラックなんじゃない、輝く金色だと思っています。
人の人生を応援する仕事って素晴らしいじゃないですか。
私は、今日も楽しんでこの仕事をします。
読んでくださってありがとうございました。
質問等は、レターやコメントで教えてくださいね。
感想もお待ちしています。
それでは、与えられた日々に感謝して、今日も一日、せーの、いいね!
寒いけど、風邪ひかないでくださいね。
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