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キャプテンはどのポジションに多い?〜ポジションから見るキャプテンの役割〜

今シーズン、急に頼もしいと感じるようになったのは僕だけでしょか?
そう、我らがキャプテン東慶悟選手のことです。
立場が人を作るということなのでしょうか。

そこで、今回はキャプテンはどのポジションに多いのかということを各国リーグごとに調べ、その国の特色とキャプテンに求められる役割について考察していきます。

今回、調べたのはJリーグ、イングリッシュプレミアリーグ、ラ・リーガ、ブンデスリーガ、セリエAの5つのリーグ。
事情により今シーズンのデータではないのはご承知を。


事前のアンケート

この調査をする前に僕の友人たちにキャプテンの資質についてアンケートをとってみました。

その結果がこちら。

・チームメイトに指⽰を出す。
・筋⾁、学⼒、決定⼒
・プレーでチームを⽀える。
・監督とチームを調和させる事。
・創造⼒、信頼性、
・上⼿い、上⼿、スゲー
・声出し、⼈望
・統率⼒、信頼性、気持ち
・礼儀、統率⼒、やる気

基本的にはごくスタンダードな意見ですね。

では早速、調査結果の方へ。

調査結果

グラフが見にくい事と、グラフによってポジションに対応する色が違うのには目を瞑ってください。


考察

プレミアリーグ

プレミアリーグのチームには、センターバックの選⼿がキャプテンをやってることが多かった。これは、プレミアリーグが伝統的にデュエルを重視する傾向にあり、センターバックというポジションには対⼈戦にめっぽう強く空中戦でも 無類の強さを誇るというような闘将タイプのキャプテンが多いからではないかと考えられます。

Ex)チェルシーのテリー、レスターのモーガン、シティーのコンパニ

ラ・リーガ

ラ・リーガではボランチのキャプテンが圧倒的に多かった。これはポゼッションを重視するスペインサッカーの影響があるのではないか。ポゼッションを重視する⽂化の中では中盤の選⼿がチームの中⼼となることが多い。そのため中盤の 選⼿がキャプテンをすることが多いと考えられます。

Ex)イニエスタ

セリエAグループ象徴されるように堅守を基本とするサッカーの⽂化から来ているのではないか。

Ex)ブッフォン

ブンデスリーガ

ブンデスリーガはほとんど全体のグラフと同じ円グラフとなった。これは特徴が無いことが逆に特徴といえ、ドイツの堅実なサッカーに象徴されるようにキャプテンにもそれが影響したのではないか。

この考察はかなり強引かもしれないです。

Jリーグ

J リーグでは他のリーグと⽐較して、センターフォワード が多く、サイドバックとゴールキーパーが少ない。これは⽇本のサッカーではサイドバックがチームの中で⼤きな役割を果たしておらず、また J リーグには外国⼈ゴールキーパー が多いからであり相対的にセンタフォワードの選⼿が多くなったのではないかと考えられます。

総括

全体としては、ディフェンシブで中央寄りの選⼿が多いとい うことがわかった。この理由としては、後⽅のポジションはチーム全体を⾒渡すことができるからと考えられる。つまり⼀つ⽬のキャプテンの役割として考えられるのはチーム全体を⾒渡すこと。

ディフェンシブなポジションでセンターバック、ボランチ、サイドバックとあり同じく最後⽅に位置しているゴールキーパーもそれが可能なのだが、キーパーはピッチの中でもフィールドプレイヤーとの距離があり、またピッチ外でも練習が別メニューということが多く、コミュニケーションがとりにくいポジションである。このためキャプテンが少ないのではないか。

このことはボランチとセンターバックの数値差にも表れている。どちらも全体を⾒れるという点においては変わらないの だが、中盤のポジションは攻守のつなぎ⽬となることが多く、 前の選⼿とも後ろの選⼿ともコミュニケーションが可能である。ここで⼆つ⽬のキャプテンの役割に考えられるのはコミュニケーションをとるということ。

次に注⽬したいのはボランチ、センターバック、サイドバッ クに続きゴールキーパーを抑えて上位に⼊ったセンターフォワードだ。センターフォワードの選⼿がキャプテンをやっているとき多くの場合はその選⼿は得点を取りわかりやすい結果を持ってチーム内で圧倒的な地位を築いている場合が多い。具体的にはバルサのメッシ、インテルのイカルディ、イングラン ドのケインといった選⼿は各々のチームで攻撃の要となりチ ームに不可⽋な存在となっている。ここで分かるのはキャプテ ンに求められる3つ⽬の役割は得点というわかりやすい結果を出すという仕事だと分かる。

最後に⾔及したいのはウィング、トップ下の選⼿にキャプテンが少ない点についてだ。この2つのポジションはチーム内で エースと呼ばれたりすることが多く、戦術的なタスクで重責を 担っていることがほとんどだ。そのため他の役割で責任を負うのが難しいからと考えられる。しかし、ベルギーのアザール、 ブラジルのネイマールなどチームで圧倒的なヒエラルキーを築いている場合は例外的にウィングやトップ下の選⼿がキャプテンをやっている場合もある。


ここまで考察して導けるサッカーチームにおけるキャプテンの役割というのは

A.チーム全体を⾒ること。

B.チーム全員とコミュニケーションをとること。

C.わかりやすい結果(特に得点)を出せること。

この3つが考えられます。

考察の検証

ここでは、上記にあげた3つの役割をこなしやすいポジションを A、B、C のそれぞれの要素を独断と偏⾒で 3 段階(0、 1、2)に点数化して考えてみます。

この表をグラフ化すると、

このようにグラフ化すると、はじめに調べたキャプテンのポ ジション分布と合致することから、考察から導き出された3つの要素が正しい事は検証できたと考えられます。

結論

今回の調査で分かった事はサッカーにおいてそのチームのキャプテンには

・チーム全体を⾒ること

・チーム全体とコミュニケーションをとること

・得点のようなわかりやすい結果を出すこと。

この3つが必要である。

出典

World SOCCER DIGEST(⽇本スポーツ企画出版社)

いかがだったでしょうか?
新たな発見はあったでしょうか?
僕、個人としてはキーパーのキャプテンが予想以上に少なかったという印象です。

FC東京の東選手には数少ないサイドアタッカーのキャプテンとして頑張って欲しいです。

残り6試合、チームを優勝へ導いてくれ!

#サッカー #FC東京 #キャプテン #東慶悟

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