美術はなぜ学ぶ必要があるか
美術はなぜ学ぶ必要か、ということはよく聞かれます。
私は美術家でありながら高校、中学の教員免許を持って現役で教壇
に立っている先生なので生徒からこの質問はよく聞かれます。
結論から言うと、私は美術の実習で以下の3つの能力を身に着ける
ことができるから非常に必要だと思っています。
1個性の伸長
2想像力の育成
3決定力
これが何の役に立つのか。社会に出るとこう変化します。
1個性の伸長→自己の内面の形成(生きる強さの源!)
2想像力の育成→想像力は物事の選択肢を増やす能力
3決定力→数ある選択肢の中から自分で選び取る能力
1と2は正直、他の教科でも鍛えることができます。
(私は美術の他に英語の先生も一時期していたことがあります。
英語科でも表現するために自己を見つめたり、想像力を使って場面を考えたりするトレーニングがあります。)
ただ、日本の教育分野では1と2をトレーニングした後に「正解」や「答え合わせ」がある試験という存在があるので、どうしても決定力は自分の判断よりも「解答」が判断してしまう場面が多々あります。
3の正解を自分で選び取る決定力が、いわゆる5教科ではトレーニングしづらいのが現状です。
この3が美術の醍醐味です。
自分で正解を選ぶという、価値判断を美術では鍛えることができます。
自分にとっての正解を選び取るのは楽しいことです!
間違ったら間違ったでいいのです。
意思を持った盛大な間違いは個性となってアートにもなります。
その間違いから、常識的な視点の綻び(ほころび)も見えて何か新しいビジネスが見えてくることもあります。
高校生・中学生のみなさん、社会でも大いに役に立つのですよ。
何の役に立つのか、で立ち止まらずに是非是非!
まずは美術、やってみましょう
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